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ヨブ記

  • 2020/10/12(月) 21:27:13

読書の秋を過ごしている私。
今読んでいるのは「ヨブ記」の解説書。
旧約聖書の「ヨブ記」は、かなり異色の物語だと思う。
ヨブは神の前に正しい人。
その非の打ち所がない人物であるヨブが、
これでもかと不運に見舞われる。
普通なら「神も仏も(?)あるものか」と思うような状況なのに、
ヨブは「私は神から幸福をいただいた。だから不幸もいただこう」と
どこまでも信仰を失わない。

この話のすごいところは、
決して「因果応報」ではない現実を描いているところだ。
私たちはちょっといいことがあると
「日頃の行いが良いから」と言い、
悪いことが起こると
「どうして私がこんな目に」と思いがちだ。
「どうして私が…」と言う時には、
私はそんなに悪いことをしていないのに・・・という思いが潜んでいる。
だが神は善人にも悪人にも太陽を昇らせ、雨を降らせる。
その人の言動に原因を求めるのはナンセンスなのだ。

さらに「ある、ある」なのはヨブを見舞う三人の友人たち。
彼らは見舞いに来たはずなのに、
ヨブに説教をするような展開になり、却ってヨブを傷つけてしまう。
解説書の中に興味深い例があった。

著者はときどき奥さんに相談をされるという。
そこで「ああすれば」とか「それはこういうことだろう」などと
アドバイスをすると奥さんは怒ってしまう。
奥さんはただ自分の想いを聴いて共感して欲しいのだと。

…納得である。

確かにそんな時がある。
アドバイスされるよりもただ気持ちを受け止めてほしいことが・・・。

ヨブ記は色々な意味で「深い」
人生の苦難に立ち向かわねばならないときの道しるべと言える。
解説書を読み終わったら、
もう一度、聖書の「ヨブ記」を読んでみよう。

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