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春の旅立ち
- 2019/02/23(土) 14:17:56
長年寝たきりだったシスターが天国に呼ばれた。
もう何年も施設でベッドの上の生活。
会話もおぼつかず、昼、夕は姉妹たちが交代で食事の介助に通っていた。
お迎えは突然で、その日は昼食もおやつもしっかり召しあがったのだという。
多くの人が自宅で過ごすことを望むように、
シスターも修道院に帰りたいと願われていた。
やっと帰ってきたお通夜の日は、創立者の帰天日前日だったので、
皆が集まって創立者のためのお祈りもあった。
シスターの棺が置かれた聖堂で祈りながら
「シスターはずっと皆と一緒に祈りたかったのだろうな」と思った。
我がガラシア会には小さいながらも美しいチャペルがある。
毎日曜日ミサがあるから、
病院や老人保健施設に入院入所していても、
希望すればミサに与ることが出来るし、
司祭や係のシスターが御聖体を運んでくれる。
けれども、共同体の姉妹たちと一緒に詩篇を唱和したり、
その歌声に心を合わせてともに歌う時間というのは別物だ。
そして今日、お葬式の日はそのシスターの修道名のお祝い日。
今日、帰天日を迎える創立者とともに、
シスターの守護の聖女が呼んで下さったのかもしれない。
シスターにとっては何年も何年も待ち焦がれたお迎えだったと思う。
梅や水仙、菜の花などが春の訪れを告げ、
温かな日差しの溢れる中、シスターは天国へと旅立って行った。
- 天国
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この記事に対するコメント
ありがとうございます
お見送りに伺いたかったのですが、インフルエンザで伺うことが出来ませんでした。
優しく、あたたかく、美しい伯母だったとおもいます。
司祭様やシスターの皆様方に、心から感謝しております。
亡くなった日に、ふうちゃん!ふうちゃん!と呼ばれた気がして空を見上げると、白鳥の北帰行でした。
頭上を旋回し、北を目指す白鳥。
伯母ちゃんが挨拶に来てくれたように感じています。
ありがとうございます。
いつか、お伺いできたら、と思っております。
姪御さまへ
メッセージありがとうございました。
今日は一ヶ月の振り返りの分かち合いをする日でしたが、
多くの姉妹がシスターとの思い出を語っていました。
施設の職員もシスターが居なくなって寂しいと話していたそうです。
どうぞ、いつの日か大阪にいらしてください。
お待ちしています。