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またひとり・・・

  • 2008/12/27(土) 10:24:14

年末はなぜか訃報が多い。
修道会の典礼カレンダー
(お祝い日、帰天日などが書いてある)を見ると、
年末に命日を迎える人の何と多いことか。

そして昨夜遅く、
またひとりのシスターが天国に帰って行った。
齢98歳の大往生。

老人保健施設に滞在していたシスターは、
ベールを被ってはいないにも関わらず、
シスターオーラを放っていた。
修練期の実習で老人保健施設に行ったとき、
そのシスターを見て
「こういう認知症ならかっこいいなあ」と思ったものである。
いつも穏やかな顔をして
「ありがとう」
「感謝です」を連発していたシスター。
ボランティアをしていたある信者さんが、
「かわいらしい素敵なおばあちゃんだなあと思ったらシスターだったのねえ」
と感心されていた。
どこに居ても、シスターの服を着ていなくても、
存在そのものが宣教になる。
すばらしい・・・。

私が出会った時にはもうすっかりおばあちゃんだったのだが、
若い頃、自分も大やけどを負いながら、
火事の中の子供を助け出したという武勇伝を聞いたこともある。

ひとり、またひとり、大先輩を見送るたびに、
素敵な思い出を残せる私になりたいと思う。

Sr.ぱうろ

この記事に対するコメント

年末年始は、何故か天国へ帰る方が多いですね。
我が家は、二人の祖母が1月5日にめされましたが・・・
今年は同じ日に叔父が旅立っていきました。
寂しさもありますが、長い闘病生活でしたので、
「あ~、お祖母ちゃんが連れて行ってくれたのか・・・」と
思います。叔父の元気な頃の笑顔を思い出しつつ
天国での再会を心待ちにしています。

  • 投稿者: テレジア
  • 2009/01/09(金) 10:59:27
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Re: テレジアさま

テレジア様こんにちは。
今年もよろしくお願いいたします。
> 年末年始は、何故か天国へ帰る方が多いですね。
そうなんですよね。
私のお茶の先生のご主人はクリスマスに召されたのですが、とても几帳面な方で、既に翌年の年賀状を用意し、投函したあとでした。
だから次の元旦には故人からの最後の年賀状が届いたという・・・。
それもなんだか味わい深いですよね。

  • 投稿者: Sr.ぱうろ
  • 2009/01/10(土) 19:06:29
  • [編集]

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