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ジュリアン中浦
- 2008/11/21(金) 09:59:05
11月24日、長崎でペトロ岐部と187殉教者の列福式が行われる。
我が家からも沢山の姉妹が参加する。
今回、列福される殉教者の中で、私はジュリアン中浦神父が好きだ。
天正少年使節のひとりだった彼のことは、もうン十年前にNHK教育テレビの小学生のための日本史の番組でも紹介されていた。
神父になったジュリアンは、晩年、決して丈夫ではない体を顧みず、迫害下の信者たちを励ますために歩き回ったと。
少年使節だったとき、長旅の末ローマに着いて、いよいよ教皇様に謁見というときに彼は病気になり、皆と一緒に謁見することが出来なかった。
その後、教皇様の特別の計らいで、非公式に対面することが出来たという。
そんな彼の最期は、最も過酷で見苦しい穴釣りの刑によるものだった。
刑場で彼は
「私はローマを見た中浦神父です。」と名乗り、その最期の言葉は
「この大きな苦しみを、神への愛のために」。
彼は生涯を通じて、様々な不運や逆境に見舞われたが、決して不幸なままでは終わらせなかった。
むごたらしい死に際にさえ輝きを失わなかった彼の姿に、私は希望を感じる。
こちらは長崎の島原教会にあるジュリアン中浦像。
(等身大)
いかにも平凡で温和そうな表情を浮かべ、旅装をしている。
その右手は信者に向かって差しのべられているのだそうだ。
合同修練の長崎巡礼でここを訪れた時に撮った写真だが、
他に私が一緒に並んだ写真もある。
あのときはジュリアンさんに会えたうれしさで、ちゃっかり手までつないでしまい、皆に笑われた。
Sr.ぱうろ
- 祈
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