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今年の帰省
- 2019/09/23(月) 17:34:36
貴重な連休もあと数時間で終了。
休みの終わりはいつも淋しい。
このたびは6日間ほど帰省させていただいた。
両親の墓参をし、懐かしい友人と話し、恩人を訪問し、観光もする。
私の故郷は神奈川県で、鎌倉や横浜、江の島といった観光地はいわば「庭」。
しかしながら年齢とともに静かな場所に行きたくなり、大磯を訪ねることにした。
大磯には「澤田美喜記念館」がある。
澤田美喜はエリザベス・サンダースホームという施設を創り、混血の孤児たちを育てた人。
昔々、母の本棚にはこの方の著書があった。
近年知ったことだが、この方は切支丹遺物のコレクターで、
その膨大なコレクションの一部が記念館に展示されている。
(多すぎて一度には出しきれないらしい)
中には高山右近や細川ガラシャに縁の物もある。
特に印象的なのは「切支丹魔鏡」と呼ばれる不思議な鏡。
精巧な複製が造られていて、その仕掛けを体験することができる。
一見普通の鏡のようだが、光を当てると壁に十字架が映し出されるのだ。
偉大な事業の陰には多大な苦労もあるもの。
クリスチャンだった澤田美喜は、
苦しい時たびたび信仰の先人たちの遺物を前に祈り、力を得ていたのだそう。
資料館、そしてエリザベス・サンダースホームの記念年譜を眺めながら、
偉大な先人である澤田さんのことを考えた。
母の本棚にあった著作を、今からでも探してみようと思う。
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