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芸術の秋

  • 2019/09/28(土) 11:26:02

ひょんなことからアートセラピーを体験することになった。
上手下手は言わない。
ただ無心に画材を動かしたり、
モデルを五感で味わいつつ描写する。

このたびのモデルは秋の味覚りんご。
見て、叩いて音を聴き、香りを嗅ぎ、触り、味わい、描く。

「まず内側から描きましょう。」
と画期的な指示があり、白い中身を描いてから外側へ。
リンゴはまん丸ではなく、
つやつやと光ってもおり、
ちょんと芯があって、よく見ると緑や黄の筋が入ったりしている。
オイルパステルを何度も塗り重ねて完成。

多少はみ出していても最後に切り抜くので大丈夫。
好きな色画用紙に乗せてコラージュしたら
なんだか立派な芸術作品に見えてきた。

りんご

こんな風にしたら他のものも描けそうな気がする。
翌日、外を歩いていたら
ふわっ・・・と金木犀の香りが漂ってきた。
食べたり叩いたりは出来ないけれど金木犀を描いてみるのもいいかな。

今年の帰省

  • 2019/09/23(月) 17:34:36

貴重な連休もあと数時間で終了。
休みの終わりはいつも淋しい。
このたびは6日間ほど帰省させていただいた。
両親の墓参をし、懐かしい友人と話し、恩人を訪問し、観光もする。
私の故郷は神奈川県で、鎌倉や横浜、江の島といった観光地はいわば「庭」。
しかしながら年齢とともに静かな場所に行きたくなり、大磯を訪ねることにした。

大磯には「澤田美喜記念館」がある。
澤田美喜はエリザベス・サンダースホームという施設を創り、混血の孤児たちを育てた人。
昔々、母の本棚にはこの方の著書があった。
近年知ったことだが、この方は切支丹遺物のコレクターで、
その膨大なコレクションの一部が記念館に展示されている。
(多すぎて一度には出しきれないらしい)
中には高山右近や細川ガラシャに縁の物もある。
特に印象的なのは「切支丹魔鏡」と呼ばれる不思議な鏡。
精巧な複製が造られていて、その仕掛けを体験することができる。
一見普通の鏡のようだが、光を当てると壁に十字架が映し出されるのだ。

偉大な事業の陰には多大な苦労もあるもの。
クリスチャンだった澤田美喜は、
苦しい時たびたび信仰の先人たちの遺物を前に祈り、力を得ていたのだそう。
資料館、そしてエリザベス・サンダースホームの記念年譜を眺めながら、
偉大な先人である澤田さんのことを考えた。
母の本棚にあった著作を、今からでも探してみようと思う。

ゴーヤ探し

  • 2019/09/02(月) 20:58:56

今年は食堂の外にゴーヤのグリーンカーテンが導入された。
三つのプランターに植えられた苗がすくすくと伸びて栄えている。
見事に茂った緑の葉陰に
同じく緑のゴーヤがあちこちに実った。
なにしろ保護色である。

ゴーヤはどこにあるのかな・・・と
探して実を数えるのが習慣化した。
写真だとさらにわかりにくい・・・。

グリーンカーテン

一時は大小10個以上の実をつけていた。
一昨年だったか私もベランダでゴーヤを育てたことがあるが、
こんなには実らなかった。

食堂の外という場所柄、皆に見られているのでがんばったのかもしれない。
毎日水やりをするシスターもまたがんばっていた。

ゴーヤの季節もあと少し。
この夏は目も体もゴーヤに養われていた気がする。