人に歴史あり

  • 2017/11/28(火) 21:10:26

11月23日は勤労感謝の日。
我が家では「姉妹の日」ということになっていて、
お互いの親睦のための日になっている。
去年に引き続き、今年も多くのシスターたちが集まって
一緒に祈ったり食べたりリクリエーションをしたりした。

来年は創立70周年なので、それにちなんだ展示や出し物もあった。
廊下にはたくさんの姉妹たちの写真が飾られていて、
その中には何十年も前の・・・それこそ創立時代の写真も並んでいた。
高齢のシスターSが、昔の若いシスターの写真をしみじみ眺めて言った。

「きれいな人ねえ。この人だぁれ?」

今とは修道服もベールも違うけれど、白黒写真の若いシスターは・・・。

はるか昔のシスターSだった!!!

50年の歳月は本人でも分からなくなるほど容姿を変えてしまったらしい。

以前、これとは逆パターンの話を聞いたことがある。
昔のシスターは鏡を見てはいけなかったので、
何十年も鏡を見たことの無い高齢のシスターが居た。
ある時、そのシスターが他のシスターと出かけてエレベーターに乗ったところ、
そのエレベーターには鏡がついていた。
高齢のシスターいわく

「これは誰ですか?」

もう一人のシスターは困惑しながら、
「シスター、これは鏡です」と答えたという。
高齢のシスターにしてみれば、
何十年もの歳月によって変貌した自分を見たショックは
どれほど大きかったことか・・・。

見方を変えれば、
容貌が大幅に変わるほどの人生経験をしてきたとも言えるだろう。
人に歴史あり。

今はもう冬・・・

  • 2017/11/20(月) 19:54:12

いつの間にか10月が終わろうとしている・・・とついこの前書いたばかりなのに、
今や11月も後半に突入してしまった。
周囲の木々も色づき、散り始め、冬の気配が濃厚になっている。

久しぶりに上京したら、
街は既にクリスマスの準備になっていた。
早過ぎ・・・。
まだ教会は待降節にもなっていない。
なんだか色々なことがハイスピードになってきた。

大切なことを忘れたり落としたりしていないかどうか、
時には立ち止まる時間が必要なのではないか。
今度の休みには裏山に上って
色づいた木々を見上げて過ごそう。
・・・とか言っている間に木の葉も散ってしまうかもしれないけれど。

小豆島

  • 2017/11/05(日) 17:24:23

小豆島巡礼に行った。
小豆島・・・と聞いて何を思い出されるだろうか。
私は「二十四の瞳」くらいしか知らなかった。
・・・が、近年(?)高山右近が十カ月の間、
隠れ住んだところとして、巡礼地のひとつとなっている。
当時、ここはキリシタン大名小西行長の領地だったそうで、
イエズス会士セスペデス神父の宣教により、
またたくまに1400人もの島民が入信したという。
右近がやってきたのは、
禁教令後も「教えを捨てず」身分を剥奪された後。
右近潜伏地付近↓

記念碑

実際の場所は草木が生い茂って近づけないので、
少し離れた場所に碑を建てたのだとか。
近隣には民家もほとんどなく寂しい。
・・・とはいえ、少し高い所に上ると瀬戸内の海が見える。
島だから当たり前だが、あらゆる場所から海が見える。
海の近くで育った私としては、それだけでも幸せいっぱいだった。

キリシタン遺物の多い土地とはいえ、
現在は小さな教会があるだけで、信徒数は少ない。
しかしその小さな教会が、なかなか素敵な建物で見応えがある。
入口には立派な右近像。
同じものが高槻、金沢、フィリピンにもある。

右近象

この地で右近が何を考え、何を祈ったのか、
何かが変わったのか変わらなかったのか、
すべて想像の域を出ないけれど、
私がこの島で感じたのは「創造主の手」。
島の複雑な地形、山々、瀬戸内海に浮かぶ島々などの様子は、
どれも美しく、創造した方を意識せずにはいられない。

人も社会も変わってゆく。
確かなものは何も無い。
けれども私たちの創造主は決して変わることも滅びることも無い・・・と、
この前の記事で書いたばかりだけれど、
右近も自然美の前で同じことを考えていたかもしれない。
いつ変わるか分からないこの世の主人ではなく、
決して変わることも滅びることもない主人について行こう・・・と。

海