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帰省

  • 2017/09/25(月) 20:23:04

一週間、帰省をさせていただいた。
私は物心ついたとき東京に居て、小学校低学年の時に神奈川県に引っ越した。
修道会に入るまでずっとそこに住んでいたので、言葉も感性も関東人。
だから関西の言葉や食べ物は時に新鮮で、時にとまどう。
帰省すると、めいっぱい友人や恩人と面会し、
かつて生活した場所を歩きまわる。

今回は大学のゼミの教授や仲間と会い、ついでに母校を見学した。
母校は自分たちが通っていた頃とは様々変わっていた。
当たり前だが時間の流れを感じてしまう。
友人たちもそれぞれ仕事のキャリアを重ねたり、
家庭を持ったりして、貫禄を増している。
小さい頃に住んでいた東京の町は、当時より狭く感じた。
昔からある店も少しだけ残っていたが、変化の方が多い。

実家に置いてきた古いアルバムの中には、はるか昔の若い自分が居た。
ずいぶん色々なところに行った。
あっちにもこっちにも様々な友人が出来た。
今も仲良しな人、疎遠になった人。
懐かしいけれども帰れない。
修道会入会とともに関西に移住して13年。
私の家は修道院で、家族は修道会の姉妹たちなのだと、帰省するたびに思う。

元気が出る秘跡

  • 2017/09/14(木) 20:59:29

先月亡くなったシスターは最後に「終油の秘跡を受けなければ・・・」
と気にしていたという。
昔は亡くなる直前に受ける秘跡だった。
今は「病者の塗油」という表現に変わり、
病人の癒しと慰めを祈って聖別された油を塗る秘跡となっている。
秘跡とは、目に見えない神の愛を見えるかたちで表現するもの。

先日、我が家で最高齢のシスターが、この秘跡を受けた。
それはかなり衰弱していて、
いつお迎えが来るかわからない・・・と診断されたから。
ところが司祭が祈りをこめて油を塗ったところ、
今までこんこんと眠っていたシスターが
「ありがとう」とはっきりした声で答え、にこにこと微笑み出したのである。
その後も状態は落ち着いていて、今にも危なかったことが噓のようだ。
塗油の秘跡で病人が元気になった話はたびたび耳にする。

教会によっては「敬老の日」のミサのときに、この秘跡を行うことがある。
私に洗礼を授けてくださった神父様は、高齢者への塗油が終わった後、
「ご希望の方はどうぞ」とおっしゃっていたので、
老いも若きもほとんどすべての参列者が油を塗られていた。
私も例外ではない。
そのおかげかどうか、大病をすることもなく今に至る。

今年ももうすぐ敬老の日がやってくる。
我が洗礼の神父様は86才。
ご自身も元気で長生きしていただきたいと切に願う。

元気になる言葉

  • 2017/09/02(土) 17:14:18

少し前に折り紙シスターの話を書いた(天の国はからしだね)。
ガラシア病院の中に点在する彼女たちの持っている本に入れる言葉は
日々増えている。
それは作っても作っても誰かに貰われていくからで、
新しい子を作るたびに、新しい言葉も追加したくなるから。

それで、日々「心に響く」とか「元気が出そう」とかいう言葉を探している。
以下はネットサーフィン中に見つけた素敵な言葉。

「吐」という漢字は「口」「+」「-」で作られています。
あなたは普段、口から+(プラス)と−(マイナス)の言葉を使うでしょう。
しかしプラスの言葉だけを使えば
「-(マイナス)」が消えて「叶(かなう)」という字になります。


「不幸」の数は指で数えられるかもしれないが、
われわれが生きていくために与えられている「幸せ」の数は
両手の指をもってしても数えきれない。


なるほど・・・。
ポジティブな言葉、考え方は幸福をもたらす。

折り紙シスターズが貰われていった先で、
周りの人を幸福にしてくれることを切に願う。