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召命って・・・
- 2017/07/24(月) 19:56:33
シスターたちの集まりで
「ザ・ライト~エクソシストの真実」という映画を観た。
主人公は葬儀屋の一人息子。
家を継ぐのが嫌で神学校に行く。
彼の家は代々葬儀屋か司祭だったから、
葬儀屋が嫌なら司祭しかないと。
しかし信仰が篤いわけでもないから、
適当に勉強したら辞めてしまおうと思っていた。
ところが神学校の指導司祭は彼の素質を見抜いて
「辞める前にちょっと見て来い…」
とバチカンのエクソシスト養成コースに送り込む。
現役のエクソシストについて
悪魔払いに関わるうちに彼は変わる。
悪魔が実在するなら、神もまた実在すると信じられるようになるのだ。
「主、キリストの御名によって命じる。この人から出て行け」
強い信仰に基づいた彼のセリフには本当に感動した。
これは彼にとっての信仰宣言だと思う。
実はこの映画を観るのは三回めだが、
思わず涙が出そうになった。
彼はまさに選ばれし者である。
自分では逃げ口実に過ぎなかった司祭への道だが、
それは明らかに神に敷かれたレールなのだ。
それは私自身の召命にも似ている。
シスターになりたかったことなんて無かった。
経済力のある男性と結婚して優雅に暮らしたいと
お気楽なことを考えていたのに、
出会ったのは素敵な男性ではなくシスターだった。
いつの間にか神に敷かれたレールに乗せられ、
気が付いたらここに居る。
それで良いのだと思う。
私が選ぶのではない。神が選ばれるのだから。
ちなみにこの映画は、実話をもとにしたホラー映画で、
モデルとなった司祭は、今もエクソシストとして働いているそうだ。
- 祈
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バラが咲いた♪バラが咲いた♪真っ赤なバラが・・・。
- 2017/07/15(土) 10:56:35
毎年、ベランダで色々な植物を育てている。
その中に一昨年から真紅のミニバラが加わった。
バラは病気したり虫がついたりして面倒くさいという先入観があり、
あまり乗り気では無かったが、めぐり合わせで育てることになった。
確かに虫はつく。
とはいえ、彼女(?)は思いがけず丈夫で、
ひとまわり大きい植木鉢に変えたら、
すくすくと枝を伸ばし、6つも蕾をつけた。
緑色がメインのベランダ庭園で、
赤い花は鮮やかに映える。
昨年亡くなったSr.渡辺和子さんの著作に
「置かれた場所で咲きなさい」という本があるが、
私のミニバラはまさに「置かれた場所で咲」いている。
「置かれた場所で咲く」というのは、時に難しい。
咲くためには土、水、太陽、肥料などが必要なので、
本人の努力だけではどうにもならないことだってある。
置かれた環境を受け入れ、時には働きかけ、
それでも咲けないときは「神の意志」に従順するしかない。
私のバラはアブラムシに襲われてSOSを発してきた。
私は彼女のためだけに殺虫剤を購入する羽目になった。
とはいえ、虫が居なくなった後、彼女は恩返しとも思える健気さで、
次々と花を咲かせるので、こんな楽しみを見つけた。
折り紙の小箱に挿してプレゼント。
咲くタイミングはバラ次第なので、私の都合通りには行かないが、
運が良ければ(神の望みならば)差し上げられる。
天の国はからしだね
- 2017/07/02(日) 16:52:45
ガラシア病院のあちこちに、折り紙のシスターが点在している。
彼女たちはひとつずつ本を持っていて、
その本には聖書の言葉や、聖人の言葉、
(ガラシアの)創立者の言葉などが書いてある。
・・・最初のきっかけは何だったのか忘れた。
私が職員の誰かにプレゼントしたのだと思う。
それが医療相談室のテーブルに飾られて、
それを欲しがった方がいらして、
配れるようにまたいくつか作った。
するとその折り紙シスターたちは、
様々な所に飾られ始めたのである。
廊下の棚の上、売店、ホスピスの談話室、外来のカウンター、受付・・・。
もういくつ折ったのか分からないし、
何人飾られているのかも把握しきれなくなった。
時には持ち帰る方もいらっしゃる。
(ホスピスの談話室にはお持ち帰り用のシスターが置いてある)
あちこちに置いてあるシスターを手に取って、
彼女たちの持っている「言葉」を読むのが楽しみという方もいらっしゃる。
私は折っただけ。
色々な人が色々なところに置くようになって、
いつの間にか増えた。
こうなるともう「神の手」を感じずにはいられない。
何しろ彼女たちは「人を力づける言葉」を持っているのだから。
私の手を離れて宣教のために派遣されているのだ。
天の国はからしだね。
小さな種がやがて大きな木に育つ。
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