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のびゆくこども
- 2015/06/21(日) 11:54:14
私たちの小学校の通信簿には「のびゆくこども」という題がついていた。
今、我がベランダにはまさに「のびゆくこども」がぞろぞろと並んでいる。
こども…と言っても、彼らは植物。
風船かずら、朝顔、オジギソウ、トウガラシ。
これらの種が芽を出し、日々すくすくと伸びている。
もちろん伸びる早さには個体差がある。
トウガラシは慎重に少しずつしか大きくならないし、
風船かずらも今は葉を大きくする方に集中しているらしい。
問題は「朝顔」である。
毎日着実にツルを伸ばしている。
彼らは横の添え木に誘導しても、
とにかく「上へ上へ」と向かおうとする。
ものすごい向上心だ。
身長があまり伸びなかった私としては、
この成長ぶりがまぶしくてたまらない。
そして遠い小学一年生時代の失敗を思い出す。
一年生は「朝顔」を育てることになっていた。
種をまくとき、先生は「土をかけて軽くおさえる」と説明された。
にもかかわらず、私はなんだか心配で、何度もぎゅうぎゅうとやってしまった。
先生に「そんなに土を固めたら芽が出ない」と叱られた。
先生はその後、せっせと私の植木鉢の土をほぐされたのだが、
よほど強力に押さえてしまったものか、
私の鉢からはなかなか芽が出て来なかったし、
出てきたあとの成長も遅かったように思う。
夏休みに入ってからは「朝顔」の世話は花好きの父に丸投げし、
いつ花が咲いたかも覚えていない。
そんな因縁の花「朝顔」
私の背が伸び悩んだのは、あの時の「朝顔」の呪いだったりして(^_^;)。
今になってすくすくと育つ姿を見るとは、人生いろいろである。
紫陽花の道
- 2015/06/13(土) 19:20:33
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