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タラントンのたとえ
- 2015/01/25(日) 21:31:39
私たちは神さまから色々な能力を与えられている。
しかし土の中に埋めてしまっては、
せっかくの能力も「豚に真珠」である。
能力は使ってこそ意味があるし、
さらに伸ばすことが出来る。
…というわけで、
このたびは生徒たちに自分たちに出来ることを考えてもらった。
出てくるわ、出てくるわ。
素晴らしいタレントの数々…。
読む、書く、見る、聞く、歩く…といった基礎的な能力はもとより、
ゴキブリ退治が出来る。どこでも寝られる、
犬のしつけ、立ったまま寝られる、笑顔で居られる、
楽器の演奏、○○に詳しい、そっくりさんを見つけられる、
変なあだ名を考えられるetc、 etc…。
20人居れば20人分の才能が見つかるもの。
他人の特技を聞いて、
そういえば自分もあんなことが出来るな…なんて。
1人の人間に与えられた能力は、意外と豊かなのである。
たとえ神さまから預かったものが、
1タラントンでも侮ってはいけない。
6000日分の給料に相当する大金なのだから。
(マタイ25.14~)
Sr.ぱうろ
- 学校
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ヤコブの梯子
- 2015/01/14(水) 17:30:55
昨日の夜明け前、またひとりのシスターが天に帰って行った。
日が昇った後で厚い雲の間から何筋もの光が地上に向かって伸びた。
この現象、「ヤコブの梯子」とも呼ばれるらしい。
旧約聖書の創世記に出てくるあのヤコブ。
旅の途中、野宿をしていたヤコブは、天まで届く光の階段を夢に見る。
その階段では天使が行ったり来たりしている。
我が家のシスターも、あの光の階段を昇って行ったのかもしれない。
シスターの病室には多くの見舞客が訪れた。
いつ訪問しても、花の好きなシスターのために新鮮な花が生けてあった。
体はしんどかったに違いないのに、
シスターはいつも優しい笑顔を見せて下さった。
お見舞いに行ったのか、こちらが癒されに行ったのかよくわからない。
いつも、すごいなあ…と思った。
そして通夜の時。
身近に居た姉妹の一人が、生前に託された挨拶を読みあげた。
亡くなる前に、皆への挨拶文を用意していたという。
本当に…すごい。
いや、かっこいい。
今日、姉妹たちの歌声に送られて、
シスターのご遺体はこの世の修道院を後にされた。
今頃はあの光の上で、
先に天国に帰った姉妹方に迎えられているに違いない。
ようこそ、おつかれさまでした・・・と。
Sr.ぱうろ
- 天国
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終の住み家(?)
- 2015/01/07(水) 20:49:25
年末年始は黙想に入るのが、ここ数年の恒例となっている。
実は今年も・・・。
黙想中は散歩に励むことにしているが、
今回は何故か毎日ここに行った。
実はここは納骨堂の中。
修道院の裏の丘の上にあって、
そこまで登るだけでもそれなりの運動になる。
普段は施錠しているけれど、
黙想中はいつでもお祈りに行かれるように合鍵が用意されている。
とはいえ、納骨堂の前まで来るシスターは居ても、
わざわざ鍵を持ってきて中まで入る人は少ないようだった。
しかも毎日なんて・・・。
考えてみたら、ここはお墓。
子どもの頃はお墓というだけで、とても怖かった。
お墓の近くを通る時は、息を止めて早足で歩いていたものだ。
それなのにこの変わり様はどうしたことか。
イエス様の足元の麦の穂は一枚一枚外せるようになっていて、
この納骨堂に眠るシスターたちの名前が書いてある。
その名前を眺めながら生前の姿を思い出したり、
あと何人分の名前が書けるか数えたり(笑)、
時には小さなステンドグラスからこぼれる光にうっとりしたりしながら、
優雅に過ごしていた。
(椅子に光が映っている↓)
なんでこんなにこの納骨堂が好きなんだろう・・・。
最終的にここが私の家(?)になるから?
そんなことを考えながら、
天国を想像するひとときなのであった。
Sr.ぱうろ
- 天国
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