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祭りは続くよ一週間
- 2013/10/28(月) 23:55:29
一週間前の聖母行列から昨日まで、
毎晩カテドラルで「ナザレの聖母」にミサが捧げられた。
最終日の昨日は日没後、一週間前と同じコースをロウソクを持っての行列があった。
参加者の数は前回程ではないし、
全員がロウソクを持っているわけでもなかったけれど、
ガラスのケースに光が灯されて、
ただでさえ華やかな聖母像がさらに華やかに…。
行列のゴール地点はカテドラル。
司教様も皆と一緒に歩かれた。
祭りの最後を締めくくるミサ↓
カスタニャーウはまだ新しい教区なのでカテドラルも新しい。
イタリア人の司教様のこだわりがあちらこちらに見える芸術的な空間。
とても素敵なのでついでにご紹介しておこう。
たとえば洗礼用の浴槽。
上から水が落ちてくる仕組みらしい。
入り口には大きな木彫りの聖母
この聖母はご懐妊されていて、
よく見るとお腹の中にイエス様の姿がうっすらと見える。
ミサの前にはこの聖母の周辺で「赦しの秘跡」が行われている。
こちらには個室や衝立はなく、
その辺に椅子を置いて司祭と信徒が向きあっている。
こんなところにも文化の違いを感じたりするのだった。
Sr.ぱうろ
聖母行列(本番)
- 2013/10/20(日) 22:45:01
朝4:00
まだ暗いうちからあちこちで花火の音が響いてきた。
カスタニャーウの聖母行列は、日曜日の早朝6:00に聖ヨゼフ教会を出発。
ゆっくり1時間近く歩いてカテドラルに向かう。
その間、車道は通行止め。
とにかくすごい大群衆がマリア様の輿について行く。
聖ヨゼフ教会を出発するマリア様↓
拡大↓
行列の中には裸足の人も↓
犠牲を捧げるのだそうだ。
とにかくすごい人だから、踏まれたり蹴られたりすることもあるだろう。
歩きやすい靴を履いていてもそれなりにしんどい。
人が多過ぎるので途中リタイアは難しい。
一旦参加したら目的地までたどり着くしかない。
自分のマリア様と一緒に巡礼する人も居る↓
通り道には花や風船、マリア様の御像を飾った家があったり、
天使や聖母の扮装をして踊る人が居たり…。
こんな可愛い天使も発見。
7:00頃カテドラルに到着して司教様のミサが始まった。
どんどん暑くなってくる。
群衆がお互いに日よけになっている気がする。
なにしろ人が多いので聖体拝領は一種の「戦い」
拝領したい人は目印の赤い旗に向かって人混みをかき分けねばならない。
こちらではミサに与っても全員がご聖体を拝領するとは限らないので、
みんなで順番に整列して…というふうにならない。
普段は適当に席を立って並ぶけれど、
この場合は並びようがないので、とにかくパードレ(司祭)の前に行って手を出す。
前後左右360度から手が伸びてくるのでパードレも大変だ。
手を伸ばす方も、たくさんの腕にさえぎられて苦しい!!!
やっとパードレと目があった時のうれしかったこと…(T_T)
体力と根性のある人はミサ後、さらに何キロも行列して次の目的地まで行く。
(前回、幼稚園の子たちと行列した場所)
私は体力も根性も無いので院長様とともに帰院。
ところで行列の中には様々な行商人も居る。
両手、首にいっぱいのロザリオをかけて売り歩く人。
竿にキーホルダーやリボンをかけている人。
飲み物や軽食を売る人も居るし、
帽子やサングラスを売る人も居る。
炎天下を歩くから需要があるのだろう。
というわけで、リボンを購入。
このお祭りにはつきものらしい。
手頸に巻いて自然に外れるまでつけておくのだそうだ。
(プロミスリングのようなものか)
行列の中でも手頸に巻いたり、足首に巻いたりしている人を見かけた。
5本で1ヘアウ(本日の相場によると45円程度)
色の種類も豊富で、プリントしてある絵や字も色々ある。
辞書で調べてみたら
「ナザレの聖母ロウソク行列記念 3つのお願いをして下さい」
と書いてあるらしかった。
Sr.ぱうろ
聖母行列
- 2013/10/19(土) 02:30:37
10月は各地で聖母のお祭りがある。
先週はアパレシーダの聖母の祭日に続いて、
ベレン(パラ州の中心地)のお祭り。
今度の日曜日はカスタニャーウ(私たちが住んでいる所)のお祭り。
私たちのお祭りの大元はベレンだそうで、
パラ州各地から、ベレンを目指して歩いて巡礼する人たちを何人も見た。
歩くと行っても広い土地だから、何日もかけて行くそうだ。
カスタニャーウの祭りはその分家のようなものらしい。
それにしても街はお祭りの雰囲気が盛り上がっている。
今日は大人の「聖母行列」より一足早く、
幼稚園児の聖母行列が行われた。
カスタニャーウのあちこちから園児たちが集まって30分くらい歩いた。
中心はマリア様。
まずはお祈りから。
行列の中には巨大なロザリオを持ったマリア様や
天使の扮装をした子どもたちも。
街の中には聖母グッズを売る店や、
ミニチュアの聖母像などがいっぱい。
Tシャツ屋さんもいくつか来ている。
(こっちの人は何でもTシャツにする)
ゴールの教会には血の涙を流したマリア像があるという。
残念ながら中には入れなかった…。
本番は今度の日曜日。
どんな感じなんだろう???
Sr.ぱうろ
誕生日
- 2013/10/13(日) 04:27:42
ブラジルの人は誕生日を大切にする。
教会でも誕生日の人が居ると、
皆で(日本で言うところのHappy Birthday to youを)歌う。
この歌、日本で歌われている歌詞はひたすら
「Happy Birthday to you」の繰り返しだけれど、こちらは少し違う。
以下、訳詞。(古いNHKラジオのテキストより)
あなたにおめでとう
この愛しき日に
多くの幸せと
長寿を祈ります。
誕生日以外でもお祝いの時には歌うらしい。
誕生日がどのくらい大切かというと、
いくつになっても盛大な誕生日パーティがある。
そしていくつになっても年齢をオープンにする。
教会でお祝いする時だって「○○さん、○歳」と紹介されるし、
ある熟年女性の誕生日パーティに呼ばれた時はケーキを見てびっくりした。
そこには年齢の数字を表すろうそくがドーンと刺してあったのだから!!!
日本では「女性に年齢を聞くのは失礼だ」と言うし、
男女を問わず大人になると年齢を公表したがらない。
(私も教えたくない)
昨夜は長年教会の香部屋奉仕をしているおじいちゃんの89歳の誕生日+結婚60周年(!)のパーティがあった。
家の前にプラスチックの椅子とテーブルがずらっと並んでお客さまがたくさん。
この辺りではパーティはたいてい夜。
庭や家の前のテラスなんかが会場になる。
お日柄が良かったのか、
他にも誕生日パーティをしている家がいくつかあった。
しみじみ文化の違いを感じる誕生日なのであった。
Sr.ぱうろ
ロザリオの聖母の日に・・・
- 2013/10/08(火) 02:34:46
いつになく早く寝ていたら、院長さまに起こされた。
「日本から電話があって、たった今Sr.Nが亡くなったそうです。お祈りして下さい。」
またしても寝耳に水。
入院していたことは知っていたけれど、ずいぶんと急なことだ。
長いこと百合学院小学校で働いてきたシスターだから、
きっとたくさんの教え子や保護者の方、先生方がお祈りして下さるだろう。
ブラジル時間では6日の20:30頃だったから、
日本時間は7日の8:30
ちょうどロザリオの聖母のお祝い日。
実はほんの数日前、Sr.Nと一緒に作ったロザリオケースを眺めていた。
私は裁縫が劇的に下手なので、Sr.Nに本体を作って頂き、
私が作ったビーズの十字架を縫い付けて貰った。
誰かのお祝いにあげようと思ってとっておいたけれど、
ふと「もしかしたらSr.Nの形見になるかもしれないなあ…」なんて思い、
手元に残しておきたくなった。
虫の知らせだったのかもしれない。
修練期に入る前、シスターにベールの縫い方を教えて頂いたこと、
一緒に小学校の学童保育で働いたことなどを思い出す。
たくさんお世話になって、たくさん迷惑もおかけした。
大切な先輩をお見送りするたびに思う。
たくさんの人のお世話になって今の私があることを。
Sr.ぱうろ
- 天国
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召命黙想会inブラジル
- 2013/10/07(月) 01:47:24
エキゾチックジャパン
- 2013/10/03(木) 20:08:21
ブラジルには日系人が多いので、
日本の言葉や食べ物をときどき見かける。
日系の小売店では、週に一度、
豆腐や日本の野菜、饅頭、かまぼこなどが入荷する。
その日に行ってみたら、
巻き寿司や豆腐を買い物かごに入れるブラジル人を見かけた。
他には焼きそばなども人気がある。
スーパーや食料品店には、
日本の某大手食品会社のラーメンがびっしりと並んでいる。
(ただし、スープの味はブラジル仕様でトマト、※フェジョン、肉など)
日本語の名前がついた店も時々見かけるし、
両親ともにブラジル人なのに日本の名前をつけられた子どもにも会った。
面白いことがある。
日本の漢字はブラジルの人にとっては「かっこいい」そうだ。
「戦」という字の刺青を入れたお父さんも居たし、
「福、美、愛」という三文字をプリントしたTシャツを着ている人も居た。
「福、美、愛」って…。
確かにいい意味の字ばかりだけど、
組み合わせても何の熟語も出来ないのでは…???
こういうところは、
私たちが横文字の新聞をかっこいいと思うのに似ているのかもしれない。
※フェジョン…豆のこと。フェジョンアーダはブラジルの代表的な料理のひとつ。
豆と肉を煮込んだもので、ご飯にかけて食べることが多い。
Sr.ぱうろ
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