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死者の月・・・読書の秋・・・。
- 2011/11/16(水) 19:21:17
最近読んで良かった本。
「神様のカルテ」
地方都市の病院で働く医師の物語。
主人公は過酷な労働条件の中で救急対応をし、
治療不可な患者に寄り添い、看取る。
お悔やみ・・・というけれど、
親しい人を見送った後には大なり小なり後悔が残る。
もっとああしてあげれば良かった。
あんなことしなければ良かった。
他に方法は無かったのか・・・。
身寄りの無い老婦人を看取った後、
主人公はまさに悔やむ。
患者の想いを尊重したい気持ちと、
可能な限り生かす方法を取るべきではないかという葛藤。
今月は死者の月でもあり、自分の死についても考えさせられた。
私としても苦しい状態で生かされ続けるのは辛い。
多少お迎えが早まったとしても、自然に安らかに旅立ちたいと思う。
この話の主人公みたいな医師に看取ってもらえたら幸せだ。
その主人公は、可愛らしい妻や個性的な下宿仲間、
豪快な同僚医師など、心優しい人々に囲まれている。
彼らとの関わりにも心温まる。
自分が読んだ後二人に貸したが、二人ともに好評だった。
読書の秋、しかも死者の月にお薦めの一冊。
Sr.ぱうろ
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