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春を探しに・・・

  • 2011/04/24(日) 22:34:29

先週、一、二年生の児童たちは、
「春探し」の散歩をした。
二年生のEちゃんが
「四葉のクローバーを見つけたの」と見せてくれた。
しっかり握りしめていたせいか、
そのクローバーはシニャッとしていたが、
Eちゃんのうれしそうな顔はとても可愛らしくて、輝いていた。
そうそう、こんなふうに素直な喜ぶ気持ちを、
いつまでも持ち続けて欲しい。

さて、私も今日近所を散歩した。
運動不足解消のためなのだが、
川沿いの道には春がいっぱい。
びっくりするほど様々な植物が生えている。

この植物たちも皆生きている。

私は今、たくさんの命に囲まれているんだぁ!!

と、思いながら歩いていると、
水鳥やテントウムシなども見かけた。

そして…。

Eちゃん、私も見つけたよ!
大きな四葉のクローバー。

四葉は葉についた傷などが原因で出来ると聞いたことがある。
幸せの四葉は傷ついて生まれるのか…。

この頃思うこと。
傷つく経験を通して人間は成長する。
成長すれば幸せを作りだすセンスも磨かれる。
踏まれたり、蹴られたりして傷つきながら、
クローバーが四葉になるように。

Sr.ぱうろ

祝・御復活

  • 2011/04/23(土) 16:28:12

イースターカード

全世界に復活の喜びが与えられますように。
特に被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

Sr.ぱうろ

受難の主日

  • 2011/04/17(日) 17:34:32

本日、受難の主日。
ついに聖週間が始まる。

今朝の私はミサの先唱に当たっていた。
この先唱というのは、
日曜日のミサ中に起立、着席などの案内をする係。
実はまだ二回目で全く慣れていない。
初心者なのにこんな特殊な日に当たってしまい、
(受難の主日は、ミサ前にシュロの枝を持って行列をする)
一週間前から緊張の嵐。

しかもミサ中も「そんなこと聞いてませんっ!」という事態が重なり、
冷や汗の連続、祈る余裕も無いミサになってしまった。
御聖体も急いで飲み込む羽目になり、
どこに入ったか分からない。

主の御受難と比べたら何ほどでも無いが、
私自身が受難の気分。

しゅろ

今朝頂いた枝

Sr.ぱうろ

いい日旅立ち

  • 2011/04/10(日) 22:18:04

今日はとても良い天気で温かかった。
庭の桜は満開で絶好の花見日和。
ベトナムから来た志願者たちが桜の下に写真を撮りに来た。
私も教会の中高生たちと記念写真を撮った。
隣の共同体のシスターたちは桜の下に昼食を食べに行った。

一年前、同じ桜の下で私たちも昼食をした。
その時一緒に居た最高齢のシスターが、今日お墓に入った。
おしさん(お日さん…そのシスターは東京下町の出身なので「ひ」を「し」と発音する)が大好きで、毎日のように日向ぼっこをしたり布団を干したりしていたシスター。
そんなシスターにぴったりの明るい春の日。
今まで修道院の聖堂にあったシスターの御遺骨は、
本部の納骨堂へと移された。

納骨堂のある丘から本部修道院に戻る時、
大好きな憧れの老シスターと手をつないで歩いた。
いつまでもお元気で居て欲しいけれど、
お別れはいつ来るか分からない。
それは年齢と関係なく、誰に対しても言える。
ご一緒できる時間は一分一秒でも大切なのだ。

修道院に戻ってから共同体のシスター全員で写真を撮った。
修道院の日々を見守っているこの桜の下で。
庭の桜

Sr.ぱうろ

昨日の作品

  • 2011/04/08(金) 20:17:34

昨日、児童に混じって私が作った指輪。
写真に撮っておこうと思い、
色々やってみた。
机や床の上では形がキレイに出なかったので、
自分の指にはめてみたが、
なにしろおばさんの手だから美しくない。

そこで三年生のYちゃんに手のモデルを頼んだ。
さすが小学生の手は美しい。
指輪もかわいらしく見える。
ビーズの指輪


Sr.ぱうろ

進級

  • 2011/04/07(木) 21:47:21

今日から新学期。
一年進級した児童たちが元気に登校して来た。
新学期の事務室は忙しい。
昨日までは準備の荷物が次々届いて忙しかったが、
今日は購買に来る児童やお母さんが列をなした。

…一年前は右も左も分からないのに、
いきなりこの混雑に直面し、
まさに右往左往してしまった。
商品の値段も場所も分からない。
靴は四種類もあって、どれも似たような箱に入っている。

しかし一年経った今では、
かなりの商品の値段を把握しているし、
場所も大体覚え、レジを打つ手も滑らかになった。
おばさんの私でもちゃんと一年分進歩したのだ。

まして育ちざかりの児童たちは、
めいっぱいランクUPしている。
学童保育に来る子たちも心なしかお姉さんぽくなった。
今日は4年生にビーズの指輪の編み方を教えたが、
ごちゃごちゃと色の混ざった中から、
同系色のビーズを選び出す様子に感心した。
彼女は帰るまでに赤と白のかわいい指輪と
おしゃれなブロンズ色の指輪の二本を編みあげた。

明日は新一年生がやってくる。
優しい上級生のお姉さんたちに囲まれて、
元気に育っていってほしい。

Sr.ぱうろ

信仰・希望・愛

  • 2011/04/03(日) 16:28:49

教会の中高生を連れて、
大阪梅田教会を見学しに行った。
現代的で斬新な聖堂は、イタリアの芸術家の作品らしい。

ミサのお説教で神父さまが小さな花輪を見せて下さった。
ラオスで貰ったというその花輪は、
輪の部分が白い花、途中に紫、先端に黄色の花がつけてある。
ラオスでは黄は信仰、紫は希望、白は愛を表すそうだ。

今日の私の弁当には、
「ゆかり」と酢で紫色に染めたゆで卵が入っていた。
(銀行で待っている時に読んだ料理雑誌で覚えたもの)
高校生の一人がすかさず
「あっ、希望の色や」と。

おおっ!!!

ゆで卵だから、割れば中には白身と黄身がある。
紫、白、黄。
信・望・愛が揃っているではないか!

なんて素敵。

「いつまでも存続するものは、
信仰と希望と愛と、この三つである。
このうちで最も大いなるものは、愛である。」
(コリントの信徒への手紙1 13.13)

たまご

Sr.ぱうろ

  • 2011/04/02(土) 09:01:42

桜が咲き始めた。
もう五分咲きくらい。
入学式の頃には満開になるだろう。

日本人は桜が大好きだ。
あの華やかな花を見られるのは、
一年のほんのわずかな時しかない。
だからそのわずかな時に桜のもとに集まって花を愛でる。

今年は大きな災害の直後でもあり、
花見をするか自粛するかの議論があちこちから聞こえてくる。

しかし桜の方は、
人が見に来ようと来るまいと関係なく花をつけている。
与えられたその瞬間に、力いっぱい花を咲かせる。
桜が人々の議論を知っているかどうかは謎だが、
世論に左右されることなく、
己の使命を全うしようとする姿が何とも美しい。

さくら

平常心…。

茶室で学んだ言葉。
どんな時も心静かにしていられること。
力強く咲く桜に、茶人の心意気を思いだした。

昨夜、仙台のシスターと話した。
「やっぱりそっちの桜は早いのねえ。仙台の桜はまだまだ固い蕾よ。
まあ、花見を楽しんでちょうだいな。」
仙台の桜が満開になる頃には、だいぶ街の中も落ち着くだろうか。
満開の桜は被災地に希望を与えることだろう。

Sr.ぱうろ