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お見送り
- 2011/02/24(木) 20:44:06
昨日、一緒に住んでいたシスターが亡くなった。
91歳。
重い病気を抱えて、ここしばらく入院していた。
何度も何度も危険な状態になって、
皆でハラハラした。
晩年のシスターは
「この共同体で良かった…」と言っていたという。
私たちとの別れが辛かったのか、
本当によく頑張って下さった。
天国に行くタイミングって、
ある程度本人の希望が叶うような気がする。
シスターはどんな特別な日を待っているのだろう。
…なんて思っていたら、
その日は創立者の33回忌だった。
すごいなあ、シスター。
こんなスペシャルな日を選ぶなんて。
ほんの3日前に共同体の皆でお見舞いに行ったばかり。
最後にもう一度、皆に会いたかったのだろう。
随分長いこと苦しそうだったけれど、
もう何も苦しいことはない。
シスター本当にお疲れさま。
天国で大好きな日なたぼっこを
存分にしてください。
Sr.ぱうろ
- 天国
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初めて
- 2011/02/22(火) 21:18:42
年度末の締めと新学期の準備で日々慌しくなってきた。
そんな怒涛の日々にさらに過酷な試練が…!
来週「六年生を送る会」なるイベントがあり、
教職員も出し物をすると言う。
こんな時でも、事務員は蚊帳の外…と思ったら甘かった。
「どちらか一人出て下さい」と言われ、
もう一人の事務員さんは間髪を入れず
「是非シスターにっ!」
出し物はリコーダー演奏。
ジブリアニメ「魔女の宅急便」の「海の見える街」と
同じく「隣のトトロ」の「風のとおり道」をするという。
実は私は楽器が苦手だ。
ついでにリコーダーは持っていない。
しかし
「リコーダーがダメでもハンドベルがありますよ」
というわけで本日初めてハンドベルを持つことになった。
練習は今日と発表前日の二回だけ。
なんという無謀さ。
「ベルの中に水が入っているつもりで、その水をこぼさないように鳴らして下さい」
…難しい。
百合学院中高のアンサンブル部は、高らかに済んだ音を響かせるが、
初心者の私にあんな音が出せる筈も無い。
私以外にもハンドベル初心者の先生はいらっしゃる。
ついでに私の分担するベルは全部で四回しか鳴らさなくて良い。
そう思えば少しは気が楽だが、慣れないことって緊張する。
無事、六年生を送ることは出来るのか。
乞うご期待!?
Sr.ぱうろ
- 学校
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happy valentine
- 2011/02/14(月) 20:35:38
本日バレンタインデー。
朝ミサ後に神父さまに献上。
「何事か!?」とばかりに大きな目をさらに大きくされたので、
「今日はバレンタインデーです」というと、
お礼に祝福して下さった。
朝食の席では院長さまから可愛らしいチョコレートとキャラメルが配られ、
学校では親しい先生から手作りチーズケーキを頂いた。
私も普段お世話になっている数名の方にチョコレートを差し入れ。
私のチョコレートは「世話チョコ」が半分と「友チョコ」が半分。
最後の「世話チョコ」は百合学院の理事長さまへ。
理事長さまは修道会の会長さまでもあり、
私が百合学院に勤めるにあたって保証人にもなって頂いている。
理事長室へチョコレートを持っていったら、
そこにもチョコレートがいっぱいあって、
私が差し上げたものよりも立派なチョコレートを二粒頂いてしまった。
なんだかわらしべ長者みたい。
一人2~3個ずつしか贈っていないのに、
やはり手作りはインパクトがあるらしい。
10年前の私に、チョコを手作りにするマメさとチャレンジ精神があったら、
お嫁に行かれたかも…。
本日、学童保育のおやつもバレンタイン仕様。
チョコレート風味のクリームサンドビスケットとハート型のマシュマロ。
おいしくて可愛くて大人気。
サプライズ成功♪
Sr.ぱうろ
世界病者の日
- 2011/02/11(金) 20:58:30
今日から三連休。
建国記念日の今日は、カトリック教会では「ルルドの聖母」の日。
ルルドに聖母が御出現になった日で、世界病者の日となっている。
聖ベルナデッタが聖母に言われた通り土を掘ると、
そこから水が湧き出てきた。
その水は多くの病人に癒しの奇跡を与えている。
三連休で時間があるので、
ガラシア病院に入院中の姉妹たちを見舞うことにした。
私の住んでいる園田からは電車やバスを乗り継いで一時間ちょっとかかる。
声をかけても「あー」と言ったきり、
私の存在を気にも留めず眠り続けるシスターM。
病人とは思えない元気さで話始めたら止まらないシスターS。
老健では二人のシスターがお風呂上がりのさっぱりした顔で待っていた。
シスターIはショールの毛糸を、まるでロザリオを繰るようにいじくっている。
「お祈りをよろしくお願いします」と言うと、力強い表情になった。
二年間同じ共同体に居たシスターRは、私を見て
「おや、懐かしいねえ」と歓声をあげて下さるのだが、
「私の名前、分かります?」と聞くと
「名前、時々忘れるのよぉ」とお茶目な笑顔で返された。
私の名前は時々というより、ほとんど忘れられている。
でも顔を覚えられているだけでもありがたい。
朝からの雪で窓の外はすっかり別世界。
雪化粧をした木々がとても美しかった。
Sr.ぱうろ
- 祈
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号泣
- 2011/02/09(水) 21:24:35
どういうわけか「かわいそうなぞう」を朗読するハメになった。
私はこの手の話がとても苦手だ。
絶対に号泣するからだ。
東京の上野動物園。
日々、米軍の爆撃を受けている中、
オリが壊れた場合の危険を考えて、
猛獣たちが殺されることになった。
おとなしい象も、やはり殺さなければならなかった。
賢い象は毒入りの餌を見分けて食べようとしない。
皮が厚いので注射針も折れてしまう。
結局、餌をやらずに餓死させることになった。
みんなに可愛がられていた二頭の優しい象も、
餌を貰えずに痩せ衰えてゆく。
芸をすれば餌を貰えるかと、弱った体で必死に色々な動作をする象たち。
そのいじらしさ、痛々しさに飼育員は耐えきれず餌をやってしまう。
他の職員もその姿に見て見ぬフリをした。
しかし、やがて二頭の象も死に、
悲しむ飼育員の悲痛な叫びが動物園に響く。
そんな彼らの上に、またもや米軍機が飛来した…。
無邪気な象の痛々しい姿や、
その象を慈しむ飼育員たちの苦悩が切なすぎて、
思い出しただけで泣いてしまう。
予想通り涙ながらの朗読になってしまった上に、
自分の読んだ文章が耳に残って、
その後の仕事は泣きながらになってしまった。
今夜は象の夢を見てしまうかもしれない。
つくづくプロの俳優はすごいと思う。
感情をこめつつも、
泣き崩れることなく最後まで朗読出来るのだから。
Sr.ぱうろ
- 読書
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バレンタイン準備中
- 2011/02/05(土) 20:41:04
もうすぐ楽しいバレンタインデー♪
どういうわけか昨年から手作りチョコレートにハマり出した。
昨年は偶然見た料理雑誌に載っていたチョコレートを食べてみたくなって製作。
意外にうまく出来たので、今年もやってみたくなって製作。
先月、試作品を作ったところ、我が家の院長さまから
「○○修道会の小神学生たちにも贈りたいわ」と製作依頼が来てしまった。
おかげで25人分のチョコレートが追加になった。
しかも私は凝り性なので、チョコレートを手作りにしたらカードも手作りにしたくなる。
結果、チョコレートに添えるカードまで作るハメに…。
中には使徒パウロのコリントの信徒への手紙の一節がプリントされている。
「信仰と希望と愛、この三つはいつまでも残る…」
このチョコレートを食べた少年たちが、
決して誘惑に負けることなく、司祭への道を突き進んでくれるように。
私と院長シスターの祈り(呪い?)がこってりと籠められたチョコレートたち。
10年後には結果が出るだろう。
さらに個人的なバレンタイン準備。
私は日々、たくさんの人に助けられているので、
友チョコの数も半端じゃない。
遠方にも仕事や病気や色々な試練と戦っている友人たちが居るので、
今日は遠くでがんばっている友人たちのためのチョコレートも作ってみた。
おしゃれな箱に詰めると、なんだか高級洋菓子店の商品みたいに見える。
このチョコレートを食べた友人たちに、
神さまの恵みが豊かにありますように。
Sr.ぱうろ
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