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九月一日

  • 2010/09/01(水) 22:17:17

子供の頃、この日はとても憂鬱だった。
それはもちろん夏休みが終わるから!(笑)
九月一日の憂鬱が無くなったのは、
さらに長い夏休みがある大学生になってからだ。

そして今年…。
九月一日の憂鬱が蘇った!!!
夏休みの静かな学校は、とてものんびりとしていた。
もう何をしたらいいのか分からないほどヒマで、
掃除ばかりしていた。
が、新学期の訪れとともに一気に仕事が湧いてくる。
今までの手持無沙汰な時間は何だったのか???
みんな、夏休みの間に大きくなったのだろう。
事務室は朝から靴を買いに来る子供たちで大繁盛だった。
だが、楽しかった夏休みの余韻なのか、
どの子の顔もそれはそれは輝いていた。
教室の外に張り出された「夏休みの思い出」をチラ見するのが楽しみだ。

九月一日と言えば、関東大震災の日でもある。
我が家の体験者(93歳のシスター)は震災の話が出ると、
その時、二人の兄に両側から手をつながれて、
地面の割れ目に挟まらないように持ち上げられながら逃げたことを、
それはそれは楽しそうに語る。
まだ小さかったから、
恐怖よりもお兄さん達に持ち上げられる楽しさの方が強かったのだろう。
もう何度も聞いた思い出なのだが、
何度聞いても微笑ましい。
そのシスターが育った家庭の温かさを思わずにはいられない。

すべての子供が家族の愛に包まれて、
その顔を輝やかせられる日が来るよう、切に願う…。

Sr.ぱうろ