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行く年、来る年
- 2008/12/31(水) 08:45:38
2008年も残りわずか。
皆様、ありがとうございました。
お一人おひとり過ぎゆく年、また新しい年に寄せる思いがおありのことと思います。
どうぞ、良い新年をお迎え下さい。
そして来年もよろしくお願いいたします。
- 祈
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またひとり・・・
- 2008/12/27(土) 10:24:14
年末はなぜか訃報が多い。
修道会の典礼カレンダー
(お祝い日、帰天日などが書いてある)を見ると、
年末に命日を迎える人の何と多いことか。
そして昨夜遅く、
またひとりのシスターが天国に帰って行った。
齢98歳の大往生。
老人保健施設に滞在していたシスターは、
ベールを被ってはいないにも関わらず、
シスターオーラを放っていた。
修練期の実習で老人保健施設に行ったとき、
そのシスターを見て
「こういう認知症ならかっこいいなあ」と思ったものである。
いつも穏やかな顔をして
「ありがとう」
「感謝です」を連発していたシスター。
ボランティアをしていたある信者さんが、
「かわいらしい素敵なおばあちゃんだなあと思ったらシスターだったのねえ」
と感心されていた。
どこに居ても、シスターの服を着ていなくても、
存在そのものが宣教になる。
すばらしい・・・。
私が出会った時にはもうすっかりおばあちゃんだったのだが、
若い頃、自分も大やけどを負いながら、
火事の中の子供を助け出したという武勇伝を聞いたこともある。
ひとり、またひとり、大先輩を見送るたびに、
素敵な思い出を残せる私になりたいと思う。
Sr.ぱうろ
- 天国
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模擬授業その2
- 2008/12/25(木) 15:09:07
宗教科教育法では受講生が交代で模擬授業をする。
毎回、参加者の個性溢れる授業を楽しむことが出来、勉強になる。
で、実感したことがこれ。
どんな巧みな説明よりも、実物の方が強い。
ある受講生(他の教科では現役の先生)は、からしだねの実物と、成長後の姿がわかる図鑑を持って来られた。
「天の国はからしだねにたとえられる・・・」のからしだね。
本物を見て「なるほど」と納得する。
また、ある受講生は「悪い挨拶の例」を実演して見せて下さった。
これも一目瞭然。
クリスマスが来て、いまさらのように思う。
イエス様は神の実物だと。
どんな巧みな言葉で神を語られるより、神そのものを見せられたほうがよくわかる。
生まれてくるなり貧しい羊飼いを招き、外国人博士からの贈り物を受ける。
人種差別も貧富の差も超えたイエスの生き様、言葉、行動・・・。
全存在で神を語る人間イエスは、今日お生まれになった。
Sr.ぱうろ
模擬授業
- 2008/12/23(火) 14:02:54
昨日で今年の授業は終わった。
最後の最後に残った私の難題
「模擬授業」(各教科の教育法で、学生がする授業)も終わった。
私は授業をするのが苦手だ。
ものすごーくプレッシャーを感じる。
所詮、自分の能力以上のことは出来ないのに妙に緊張してしまう。
もしかすると選んだテーマもまずかったかもしれない。
「聖人、偉人について」というテーマで、
私が選んだのはこの人。
聖ヨゼフ
いつかはやらねばと思っていた私たちのお父さん。
無口で真面目で、でも掟破りの人。
自分の知らないうちに身ごもってしまった婚約者は、
イスラエルの律法によれば石打の刑である。
しかし、彼は律法よりも母子の命を優先した。
天使の呼びかけに答えて聖母子を守り通したヨゼフ。
起きてすぐに旅立つその姿は、機敏で行動力に溢れている。
そんな重要人物なのに、聖書の中にヨゼフの台詞はひとつもない。
どこまでも控えめな名脇役なのである。
授業の最後にヨゼフを一言で表現するなら・・・という質問をした。
参加者の答えは次の通り。
信頼と応答
縁の下の力持ち
根
プロジェクトXに出られる人
無口
イエスとマリアを守った人
クリスマスの聖劇には外せない人ヨゼフ。
明日は彼の晴れ舞台でもある。
Sr.ぱうろ
カウントダウン
- 2008/12/21(日) 13:31:26
ついにアドベントクランツのろうそく全てに火が灯った。
クリスマスはもう目の前。
昨日は今年最後の「赦しの秘跡」を受けた。
私たちは毎月受けているので、一か月を振り返り、
その間に犯した罪を告白し、赦して頂く。
そして、今回頂いたおさとしは、いつも以上に心に響いた。
「クリスマスとは、私たちの心にイエス様が生まれること。
心の中にイエス様をお迎えしましょう・・・」
そうかあ!
小さな赤ちゃんのイエス様は、
私たち一人一人の心の中にお生まれになる。
イエス様に安心して住んで頂けるような心を準備しなくちゃね。
Sr.ぱうろ
- 祈
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幸せコレクション
- 2008/12/19(金) 09:26:05
これは修練期に思いついた遊び。
幸せを感じることやものを思いつくままに書き出す。
題して
「幸せコレクション」
虹・木漏れ日・雨上がりといった自然現象から、
好きな花、食べ物、場所、愛読書などなどジャンルは問わない。
「猿を見る」(修練院は箕面なので時々、箕面の山猿が現れる)
「手紙が来る」など出来事も可。
もう二度と行かれないかもしれない場所や、
体験不可と思われる出来事も入っていたりするのだが、
そのことを考えるだけで幸せな気持ちになるものを集めてみた。
その数は、あっという間に120を超えた。
それを見ると
「この世にはこんなにたくさん幸せのもとがあったんだぁ。」
・・・と、さらに幸せな気分になれる。
昨夜は急にアクリルたわしを編んでみたくなって、
手芸の得意な老シスターに教えを乞うた。
夜の休憩時間に優しい老シスターに習いながらする編み物。
とっても幸せな気持ちになってしまった。
これも幸せコレクションに加えよう。
聖劇
- 2008/12/17(水) 11:49:34
この季節、あちらこちらの幼稚園、学校でクリスマス会が行われる。
私も先日、百合学院中学・高校のクリスマス会を見学させて頂いた。
クリスマスと言えば聖劇。
この聖劇が意表をついていた。
大抵はイエスの誕生物語で、宿を探すマリア&ヨゼフ夫婦や羊飼い、三博士等が登場するのだが、百合学院で演じられたのは「姦通の女」だった。
その後、歌や合奏、生活発表会などが行われ、
最後に再びイエスに助けられた女が登場して言う。
「イエス様は私の体だけではなく、心も救って下さいました」と。
なかなか素敵な演出。
さて、私が参加した聖劇は定番のクリスマス物語。
中学のクリスマス礼拝で行ったページェントでは、私はその他大勢的な羊飼いだった。
空に現われた天使達にびっくりして一斉に腰を抜かす羊飼いたち…の一人。
面白かったのは、劇中の人物が台詞を話すことはなく、全ては聖書朗読に合わせて進んでゆくところ。
舞台の上の人々は聖書に合わせ、黙って動作だけをする。
今思うと、さすが聖書命のプロテスタント学校…なんて感心したりして。
学校の思い出は数多あるけれど、クリスマス会こそミッションスクールの特権だと思う。
Sr.ぱうろ
今年の漢字
- 2008/12/13(土) 09:04:05
2008年の世相を表す漢字が発表された。
「変」
昨日、7:00前の天気予報で、アナウンサーさんや気象予報士さんが、
「変化」とか「急変」とか、やたらと変という言葉に力を入れていたのは、そういうことだったのか。
ニュースを見てるようで見ていないぼんやりものの私。
去年の「偽」よりはいいかも・・・と思いつつ、自分の一年を振り返ってみた。
去年は出会いに助けられたり感動したりしていたので、自分の今年の漢字は「会」だと思った。
今年の私は、チャレンジ続きだったから挑戦の「挑」。
教育実習に挑戦し、卒業論文に挑戦し、結果はもうひとつ納得しきれないけれど、
「参加することに意義がある。挑戦した自分を褒めてあげよう。」
と思っている。
さて、皆さんの今年の漢字は・・・?
Sr.ぱうろ
大学内探検
- 2008/12/12(金) 20:38:44
志願期に聴講をさせて頂いてから今日まで、聖トマス大学(旧英知大学)に足を踏み入れない年はなかった。
もう五年も通っている大学だけど、今さら発見したことや、立ち寄ったことの無かった場所も結構ある。
五年目にしてはじめて研究室にお邪魔し(卒論の指導を受けるため)、音楽室に入り、図書館に購入リクエストをお願いした。
そして最近もいろいろな発見をした。
①大学名入りラガールカード(関西地区の私鉄に乗れる)
②同じく図書カード
③火曜日だけ開く喫茶室
①と②は旧名の英知大学なのだが、母校のカードだと思うとちょっとうれしい。
③はサピエンチアタワーの8階にあって、卒業生の方が最近始めたらしい。
飲み物は全品200円。
チーズケーキやマフィンなどもお手頃価格で、眺望が素敵。
毎週火曜日の11:00から17:00まで営業されている。
思うに、学校って、小学校のトイレの花子さんから始まって大学に至るまで、一つくらいはミステリーな場所があるように思う。
私の母校(中学・高校)には、古い図書室の奥に、使われていない謎のトイレがあった。
知っている人はほとんど居なくて、クラスメートが大発見を喜んでいた。
Sr.ぱうろ
終生誓願式
- 2008/12/09(火) 09:44:44
12月6日、厳かに行われた終生誓願式。
まだ写真の整理が出来ていないので、とりあえずこの写真だけでごめんなさい。
やはり一生モノの誓いは重さが違う・・・と、我が身のごとく緊張する○時間。
(時計を見る余裕も無かったらしい私)
誓願を立てるお姉さん(年齢は私よりかなり若い)に、ひたすら
「かっこいいなあ」と見とれるばかりだった。
初誓願式に無いプログラムとしては聖人の連祷が捧げられ、
指輪の授与が行われる。
イエスの結婚指輪・・・。←ホームページの双六より
それと初誓願の時には赤い花冠を貰ったけれど、
終生誓願では白い花冠を貰う。
ますます花嫁さんらしい。
この指輪や花冠については大先輩方の楽しいエピソードもある。
(こちらをクリックして下さい。⇒)
しつこいようだけど一生の誓いは重い。
勇気が要る。
式の中で
「神の恵みと共同体の助けによってそのように望んでおります。」
といった言葉があるのだけれど、
確かにこの誓いは神の恵みと共同体の助け無しには無理。
言い換えれば、神の恵みと共同体の助けがあれば大丈夫なのかもしれない。
「果たして自分も将来ここに立てるのだろうか・・・。」と、
緊張の面持ちで与った私だが、やはり神の恵みと共同体の助けに任せるしかない。
こうして厳かに誓いを立てたお姉さんは、もうすぐブラジルへと飛び立ってゆく。
妹は日本の空の下から旅の無事と新生活の恵みを祈るのであった。
Sr.ぱうろ
- 祈
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目標
- 2008/12/05(金) 10:30:39
我が家には素敵な大先輩がたくさん居る。
考えてみたらとても有難いことだ。
私が「40年後にはこんなシスターになりたい」と、ひそかに目標としているシスターもおられる。
それで、「シスターM化40年計画」という長期プロジェクトを勝手に組み、行動計画なども立てている。
何故40年かといえば、憧れのシスターMは、私よりも40年ちょっとご年配だから。
目標達成のための行動計画には、
☆余計なことを言わない。(特に他人の批判や愚痴は慎む)
☆共同祈願を恐れない。
(そのシスターは特別な儀式のときに、心に響くお祈りをされる)
☆40年後も元気で居られるように健康管理に気を配る
・・・などがある。
やってみるとなかなか難しい・・・。
余計なことを言わないようにしようと気をつけていたら、
今度は言葉が足りなくて失敗したりして。
まあ、目標達成予定は40年後だから気長にやろう。
ちなみに写真は我が守護聖人パウロ。
私の最終目標だったりする。
この目標は死ぬまで達成出来ないだろうけど・・・。
Sr.ぱうろ
冬の朝
- 2008/12/03(水) 13:29:05
冬至に向かって日々、夜明けが遅くなっていく今日この頃。
朝が辛くなってきた。
暖かな布団にもぐっている時間のなんと有難いこと。
私はこの幸せを味わうために、
起床時間より早めに目覚ましをセットしている。
暖かい布団や家の無い方がたくさんいらっしゃるというのに、
まったく申し訳ない。
朝になるたびに思うけれど、
こんなぐうたらな私がきちんと起きられるのは共同体のおかげだ。
毎朝、決まった時間に朝の祈りがあり、共同体の全姉妹が聖堂に集まる。
私だけ寝ているわけにはいかない。
修道院に入る前は、早起きが出来るかどうか不安だったが、
毎日の習慣と共同生活のほど良い緊張感のおかげで、
今朝も皆で朝の祈りを捧げることが出来た。
神さま今日もありがとう。
Sr.ぱうろ
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