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いよいよ

  • 2008/11/30(日) 09:28:05

今日から待降節。
我が家の聖堂にもおしゃれなアドベントクランツが飾られた。
今年はベトナム人志願者たちの作品。

クリスマスリース

教会、大学、百合学院と近所のカトリック関連施設にも馬小屋が飾られた。
クリスマスはもうすぐそこ。

Sr.ぱうろ

紅葉の庭

  • 2008/11/28(金) 09:38:05

紅葉

食堂の窓から見える庭の桜の木。
春は満開の花で、秋は紅葉で楽しませてくれる。

「見て見て、きれいねえ・・・」

とはしゃぐ長老さまの声にシャッターチャンスを見つけた。
美しい青空や夕焼け、様々な自然現象が見えるこの場所。
日本の四季は美しいなあと、しみじみ思う。

Sr.パウロ

脈々と・・・

  • 2008/11/26(水) 09:44:32

私事で恐縮だけれど、母方の祖母が帰天した。
享年102歳。

七人の子供を産んだ祖母には十一人の孫が居る。
その孫も多くは結婚して子供を儲けた。
ひ孫は既に10人居るが、これからも増える予定らしい。
こうして脈々と祖母の血は受け継がれている。
葬儀に集まった人々を眺めて思ったこと。

ここにいる人の大多数は祖母なしには生まれて来なかった・・・。

平凡な一生だったけれど、こんなにたくさんの命をつないできたのかと思うと感動してしまう。
祖母の存在は、その子供や孫の配偶者になった人の人生にも関わっている。
一人の人間が与える影響力は、実に莫大なものなのだ。
特別なことをしてもしなくても、人は存在するだけで他の人に影響を与える。
そして、その一人一人の居場所を決められる神の遠大な御計画には、いつも感服させられる。

Sr.ぱうろ

ジュリアン中浦

  • 2008/11/21(金) 09:59:05

11月24日、長崎でペトロ岐部と187殉教者の列福式が行われる。
我が家からも沢山の姉妹が参加する。

今回、列福される殉教者の中で、私はジュリアン中浦神父が好きだ。
天正少年使節のひとりだった彼のことは、もうン十年前にNHK教育テレビの小学生のための日本史の番組でも紹介されていた。
神父になったジュリアンは、晩年、決して丈夫ではない体を顧みず、迫害下の信者たちを励ますために歩き回ったと。
少年使節だったとき、長旅の末ローマに着いて、いよいよ教皇様に謁見というときに彼は病気になり、皆と一緒に謁見することが出来なかった。
その後、教皇様の特別の計らいで、非公式に対面することが出来たという。

そんな彼の最期は、最も過酷で見苦しい穴釣りの刑によるものだった。
刑場で彼は
「私はローマを見た中浦神父です。」と名乗り、その最期の言葉は
「この大きな苦しみを、神への愛のために」。
彼は生涯を通じて、様々な不運や逆境に見舞われたが、決して不幸なままでは終わらせなかった。
むごたらしい死に際にさえ輝きを失わなかった彼の姿に、私は希望を感じる。

こちらは長崎の島原教会にあるジュリアン中浦像。
(等身大)
いかにも平凡で温和そうな表情を浮かべ、旅装をしている。
その右手は信者に向かって差しのべられているのだそうだ。
ジュリアン中浦
合同修練の長崎巡礼でここを訪れた時に撮った写真だが、
他に私が一緒に並んだ写真もある。
あのときはジュリアンさんに会えたうれしさで、ちゃっかり手までつないでしまい、皆に笑われた。

Sr.ぱうろ

というわけで・・・

  • 2008/11/18(火) 08:43:53

お祝いカード
二人分の終生誓願お祝い用カードを製作してみました。
中心にはロザリオと指輪、祈祷書(?)が描かれた御絵。
周りは花屋の広告の切り抜きで飾り、
色画用紙にみ言葉を印刷したものを貼り付けて完成。
御絵は写真のコーナーでとめているので、
とりはずしてしおりに使えるというスグレモノ。
全部が印刷では味気ないような気がするので、こまごまと小細工。

Sr.ぱうろ

ダブルブッキング

  • 2008/11/12(水) 17:05:40

来月、我が家で終生誓願式が行われる。
誓願を立てるのは私のすぐ上のお姉さん。
(でも年齢は私よりずっと若い)
で、ワクワクとその日を待っていたらびっくり。
よその修道会の友人からも終生誓願式の招待状が届いた。
しかもそれが我が家と同じ日、同じ時間

こんなことってあるんだ・・・。
\(◎o◎)/!

もちろん友人の方は「ごめんなさい」なのだが、
貴重かつ稀少な終生誓願式がダブるなんて。
めでたいというのか残念というのか???

実は私の初誓願式も合同修練の同期生二人の誓願式と重なっていた。
しかも一人は開始時間も同じ。
これはどう考えても参列できない。

見た目によらず小心者の私としては、
自分の誓願式なんていう緊張感バリバリの場所は避けて、
友人のお祝いに駆けつけたい気分だった。
式が始まるまでの長ーい(と私には思えた)時間、
吐きそうなほど緊張しながら、
同じく出番を待っている友人のために祈ることで私は自分を保っていた。

彼女の存在があったから、私は初誓願を立てることが出来たのだ。
ありがたい・・・!
(T_T)

同じ日、同じ時間に誓願を立てた修道生活の双子。
特別な縁を感じずにはいられない。
彼女が頑張っている限り、私も頑張らなくちゃと思うし、
落ち込んでいるなら祈らなければと思う。

というわけで、このブログを閲覧されている皆様にお願い。

12月6日、二人のシスターの終生誓願式があります。
どうぞ、お二人のためにお祈りください。
m(_ _)m



Sr.ぱうろ

アヴェ・マリア

  • 2008/11/09(日) 20:00:09

ホームページのBGMを変更して思い出したこと。
「宗教と音楽」の時間には良い声を出すためにストレッチもする。
そのBGMがなんと
カッチーニの「アヴェ・マリア
心の中では思わず曲に合わせて「アヴェ・マリア」と唱え続けてしまう。
(この曲の歌詞はひたすら「アヴエ・マリア」の繰り返しなので私にも歌える♪)
体を伸ばしながらホーリーな気分もなれるスグレモノ。

ちなみに少し前までストレッチのBGMはフェルベルのカノンだった。
クラシックに合わせて体操・・・なかなか良いです。

Sr.ぱうろ

生かされた者の使命

  • 2008/11/06(木) 09:39:00

引き続き死者の月関連のお話。
身近な故人を思うにつけ、生きている者の使命について考える今日この頃。
小さなことに落ち込んだり不安になったりしては、空のかなたに逃避したくなる私だが、生きていればどこに居たって辛いことはある。
どこも苦地蔵の記事をご参照ください)
一方で生きたくても生きられなかった方もたくさんいらっしゃる。

先日、忘れられない漫画「語り継がれる戦争の記憶」全3巻を入手した。
第3巻には原爆で片足を失った女性が、広島の悲劇を伝える語り部となる話が収録されている。
今まで知らなくて申し訳なかったのだが、被爆した方々は放射能を浴びたために、いわれのない差別をも受けてきたそうだ。
それで主人公の女性は、長年被爆者であることを隠していた。
けれども米軍が撮影した被爆当時の彼女の写真が発見されたことから、被爆体験者としての証言を頼まれる。
はじめは躊躇していた彼女の心を変えたのは、原爆で子供を失ったひとりの母親の言葉だった。

「あの時、私はどうしてやることも出来ず、子供が死んでゆくのを見守るしかありませんでした。
無念のうちに死んでいった人たちの思いを伝えることが、生かされた者の使命だと思います。」

私は災害や戦争に巻き込まれたことはないけれど、今ここに生かされていることには意味があると思う。
私には癌にかかり、幼い子供たちを残して召されていった友人が居る。
家族にとって大切な存在だった彼女は召されてしまい、私は健康に生きている。
人間には理解しかねる神さまのご計画。
日々のプチストレスも、苦手なことにチャレンジする不安も、数々の嘆きも、まだまだやってくるだろうけれど、生かされている限りは受けて立つしかあるまい。
本当に必要なときには、そばにいらっしゃるイエスがきっと助けて下さるから。

そんな私が生涯の終りに聴きたい曲の一節。

かなしみ知らない人はいない。嘆き乗り越えて生きてゆくの。
(作詞・・・岩谷時子 作曲・・・ホルスト  歌・・・本田美奈子 『ジュピター』より)

Sr.ぱうろ

甲山墓地

  • 2008/11/05(水) 09:00:31

もう一年近く前から希望はありつつ達成出来なかったこと。

「園田修道院から甲山墓地への道を覚える」

先月末、ついに達成!
思ったよりもシンプルなコースで覚えやすかった。
でも、墓地の近くには教習所を思わせるようなすごいS字カーブの坂道。
なかなかスリリングなドライブ。
とはいえ、これで私一人でも運転して行かれるようになったから、創立者の枢機卿さまの所にも、初めの頃に亡くなった大先輩方の所にもお参りし放題。
そして、時はまさに墓参りシーズン。
いずれ、我が家の老シスター達を乗せて行ってあげよう。

10月末の甲山墓地では南京ハゼも真っ赤に紅葉していた。
カトリック墓地には素敵な墓石もたくさんあるので、
ちょっとした遠足気分も楽しめる。

Sr.ぱうろ

生涯の最後に聴きたい曲

  • 2008/11/04(火) 08:17:14

今年も早11月。カトリック教会のお墓参りシーズンがやってきた。
今月は死者の月。
身近な故人を次々と思い出しながら、自分にもいつかやって来るその日に想いを巡らす。
先日、大学の音楽の授業で
「あなたが生涯の最後に聴きたい曲は何ですか?」
という質問が出た。
私ならヴェニクレアトル(聖霊来て下さい。)が聴きたい。
間違いなく天国に行かれるように聖霊に助けに来て欲しい。
けれども
「その曲について発表して下さい」と言われてしまったので、発表用に別の曲を選んでみた。
それは故本田美奈子さんの歌う「ジュピター」
ホルスト作曲のメロディーも美しいし、岩谷時子さんのつけた詞にも励まされる。
「空を見上げて船を出しましょう。」は旅立つ自分への応援みたいだし、
「みんな手をつないで生きてゆこう」は、見送って下さる方々への励ましのよう。
歌っている美奈子さんが既に天国へ行っているので、そんな風に考えると天国からの応援歌のようにも思えてしまう。
発表はこの前の授業で終わったけれど、我ながら良い選曲だった。
後は、看取ってくれそうな方々によくお願いしておかなければ。
「私が危篤の時にはヴェニクレアトルか本田美奈子さんのジュピターをよろしく」と。

Sr.ぱうろ