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すずらん
- 2008/04/25(金) 09:27:12
わたしたちは毎朝、ミサに与るために園田教会へ行く。
その通り道には様々な植物が生息していて、季節ごとの変化が楽しめる。
ついこの前までは桜だったけど、今は緑豊かな葉桜になった。
そしてある日。
「まあー!見て見て・・・!」
という長老シスターの声に振り向くと、この子が居た。
足元の日陰にひっそりと咲くすずらん。
子供の頃、自宅の庭にも咲いていて
私はこの花が好きだった。
祖母が「すずらん」という名を教えてくれた。
「すず」というからには音が出るのだろうと思って、
一生懸命に揺らしてみたが鳴らなかった。
でもこの子たちの姿は可憐だし、良い香りもする。
花言葉は「幸福」
幸福は足もとにさりげなく咲くものなのかもしれない。
そして・・・
音はしなかったけど、
可愛らしい姿と優しい香りでなごませてくれるこの花のように、
自分の希望や予定とは違ったけれど幸せな出来事が、
人生にはたくさんある。
Sr.ぱうろ
志願者受入れ式
- 2008/04/21(月) 21:32:34
昨日、ベトナムからやってきた二人の学生志願者が、
正式な志願者となる式があった。
(志願者の受け入れ式は志願期を過ごす園田修道院の聖堂で行われる。)
↓
一年半、修道院から日本語学校に通った二人は、
これから志願者として修道生活や本会の歴史などを学び始める。
受入れ式は30分くらいの簡単なものだが、
志願者の印である聖ヨゼフのメダイと、
ミサのときにかぶる黒いベールが授与される。
この前、志願者受入れ式があったのは4年前の私の時。
あのときは迎え入れられるという喜びに、
思わずうるうるしてしまい、挨拶するのも大変だった。
これから約三年間、志願期、修練期を経てシスターを目指す。
二人の道のりは今はじまったばかりだけど、
すべては神の御手の中。
そして、ヨゼフ会の全姉妹が影になり日向になり、
遠くからも祈りながら二人を支えてゆく。
山も谷もあるだろうけど、元気よく歩み通して欲しい。
Sr.ぱうろ
- 祈
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実りの兆し
- 2008/04/19(土) 09:09:38
創立者のことば
- 2008/04/15(火) 09:07:08
私が住んでいる園田修道院には、
ヨゼフ会の創立者
「パウロ田口芳五郎枢機卿」の胸像がある。
これがまた、
通りすがりに会釈せずにはいられないような絶妙な角度で、
立って(座って?)おられる。
入会するずっと前に亡くなられたので、
私はお会いしたことがないけれど、
後に残された言葉を読むと、枢機卿さまが
どんなにヨゼフ会の姉妹を気にかけて下さっていたのか、
目に浮かぶようだ。
☆仕事は何もできなくてもいいから、いい修道者になってほしい。
☆よく笑って、よく祈ってなあ、聖人になるんだよ。
「創立者のことば」より
Sr.ぱうろ
- 祈
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愛のディナー
- 2008/04/09(水) 09:55:16
本物の桜が散り始めた。
この前、テレビで久しぶりに森山直太朗さんの「さくら」を聴いた。
じーん・・・。しみじみいい曲だと思う・・・。
春は出会いと別れの季節。
修道院の中でも異動があるので、
「行く人、来る人」が居て慌ただしい。
「行く人、来る人」があると歓迎or送別のために、
いつもより夕食が豪華になる。
はりきって作った出発する姉妹のための
「愛のディナー」
↓
①キャベツとジャガイモのポタージュ
②かぼちゃのサラダ
③生野菜サラダ
④レモン風味のパスタ
⑤ミートパイ
⑥巻きずし(市販品)
ちなみにこの前の普通の日の夕食は、
肉じゃが、味噌汁、れんこんの梅和えという和風家庭料理。
いつもこんなに御馳走なわけではない。
私も洋食しか作らないわけではない。
幅広い年齢層の好みや健康に配慮するため、
さっぱり系の和食にもチャレンジする。
修道会に来るまでは、こんなに料理好きではなかった。
イエス様にも食べさせてあげたい・・・!?
Sr.ぱうろ
- 食
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ブラジルからの手紙
- 2008/04/04(金) 17:18:40
ブラジルの支部に滞在中のお姉さん(先輩のシスター。でも年齢は私よりうんと若い)からエアメールが届いた。
時差12時間。地球の裏側。2日がかりでないと行かれない遠い遠いところ。
日本とは違う文化の数々に、新発見の連続らしい。
ブラジルに到着した頃、彼の地はマンゴーの季節だったそうだ。
「ここでは街路樹もマンゴー。落ちてきたら拾った人が食べていいそうです!
虫も入っているけれど、マンゴーを食べて育った虫だから、気にせず引き抜いて、
また続きを食べます。」
日本の常識からすると、虫が登場した時点で悲鳴!o(>_<)o
でもマンゴー食べ放題はうらやましい。
「ブラジルは停電も多いです。
この前はよく晴れた日に街中停電で星がとてもキレイだでした。
南十字星も見ました。」
満天の星空に南十字星。生で見られるなんて素敵!
「町では皆、Tシャツを着ています。
ここでは何でもTシャツになるようで、パパ様、マリア様、イエス様、さらには葬儀ミサのとき、亡くなった人の顔写真のTシャツをたくさんの人がお揃いで着ていました。」
そのTシャツ、葬式の後はどうするのでしょう・・・???
「ブラジル人の修練者に習って、鶏の解体もマスターしました!」
原型を留めた鶏なんて、私にはとても正視出来ないと思う…。
解体なんて凄すぎる!
ワイルド、かつスリリングな毎日・・・!
お姉さんの手紙に妹(私)は驚いたり感動したり。
外国の文化って面白い。
Sr.ぱうろ
院内お花見スポット
- 2008/04/02(水) 08:48:34
復活の主日に咲き始めた桜が満開になった。
修道院の内外にもなかなか良いお花見スポットがある。
まずは玄関前のヨゼフ様付近。
御像の拡大図↓
そして中庭、この中庭は食堂からよく見えるので、毎日高齢のシスターを楽しませている。
去年はこの桜の木の下で、ささやかなお花見パーティをしているグループもあった。
桜の木があるって幸せ。↓
考えてみたら私が入会した日も桜が満開だった。
その日は4月1日で、他会のあるシスターに
「何の日だっかしら?」と聞かれた。
(入会日は、たとえば「お告げの祭日」のような教会の祝日を選ぶことが多い。
私は自分の準備にもたついたために4月1日になった。)
そこで力いっぱい
「エイプリルフールです!」と答えた。
本音を言えば当日まで
「これ(修道会に入ること)が嘘だったらいいのに・・・」なんて思っていて、
新幹線の中で窓の外に満開の桜を眺めながら、
「帰りたいっ!」と心の中で叫び続けていた。
でも嘘じゃない証拠に、修道院の最寄駅についた私は一年先輩の志願者に会った。
彼女がその時間にそこに居合わせたのは偶然だったが、
「神様はお迎えまで寄こすのか。これはもうお受けするしかない。」
と覚悟を決めたものである。
そして今も、私が逃亡しないように神様は様々な配慮をして下さっている。
Sr.ぱうろ
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