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モン・サンミッシェルの気分
- 2008/02/28(木) 10:24:01
春休み中、フランス語会話の先生がカリグラフィーを教えてくれている。
カリグラフィーというのは、いわばヨーロッパ式書道。
専用のペンで飾り文字を書く。
↓
練習に励んでいるうちに、
(入会前に行った)モン・サンミッシェルで
「ここは聖書を書き写す作業をしていた部屋です。」
と言われた場所を思い出した。
モン・サンミッシェルの中心はベネディクト会の修道院。
きっと昔の修道士さんたちも、
カリグラフィーで聖書のコピーを書いたことだろう。
カリグラフィー専用サインペン約\150-
でも、気分はモン・サンミッシェル。
Sr.ぱうろ
図書館
- 2008/02/26(火) 14:16:29
大学の図書館は楽しい。
広々と明るくて、本がたくさん(当り前か・・・)あって、
ビデオやDVDの鑑賞もできる。
春休みは長期貸し出しで何冊でも借りられるため、
現在6冊くらい借りている。
これは一応卒業論文の準備。
去年入学したばかりなのに、来年はもう卒業せねばならない。
編入って淋しいなあ。
とにかく大学生の特権をとことん使おうと思い、
本を借りまくってせっせと映画鑑賞もしている。
昨日見たDVDはカンヌで賞を取った
「誰も知らない」
母親に置き去りにされた子供たちの姿を淡々と描いた作品だ。
セリフ運びや人物の動きがものすごくナチュラル。
そしてどの子も健気でかわいらしい。
それだけに子供たちの心細さや寂しさが観る者に迫ってくる。
うーん、すごい・・・。
Sr.ぱうろ
修練の成果
- 2008/02/23(土) 11:50:39
修練期には色々な体験や勉強、作業がみっちりある。
私なりの表現で言えば
「イエス家における花嫁修業」
お祈りや修道会の歴史、
香部屋の仕事といったホーリーなものから、
料理、掃除、裁縫、畑仕事などの家事労働もある。
自分からはやりそうもない数々の修練の結果、
思わぬ才能を発見することも多い。
私個人に限れば、
実は畑(園芸)が好きだった。
裁縫以外の手作業はかなり好きだ。
ということを発見した。
修練一年目(主に院内で学ぶ)、修練長の提案で、
週に一度「カード作り」の時間が設けられた結果、
手作りカードの製作は、私の趣味として定着した。
園芸も定着した。
何事もやってみて損は無いと思う。
勿論、やってみた結果、やっぱり出来ないとわかることもある。
でもやる前に諦めるよりはポジティブだと思う。
こちらの作品は我が修練の成果。
不要な広告(花の苗や種の)やありあわせの画用紙、
古いご絵などを利用しているので、
製作コストはあまりかかっていない。
↓
(画像をクリックすると拡大表示されます。)
Sr.ぱうろ
修道服雑感 ベール編
- 2008/02/21(木) 09:27:10
自分で被ってみるまで、
シスターのベールは未知の世界だった。
どういう構造なんだろうとか、
中はどうなっているんだろうとか・・・。
実際のところ構造も中身も色々である。
我が家の基本ベールは、四角い布を半分に折り、
二か所を糸で縫い留め、
ひさしにベールピン(マチ針のようなもの)で止めたもの。
ひさしというのは、プラスチックの板に布を張ったもので、
裏側にカチューシャが入れてある。
ベールピンを見て、頭に刺さらないのか?と心配したこともあるが、
針と頭の間にはプラスチックの板があるので問題ない。
修道会によって、ひさし部分が高くなっていたり、
額も覆っていたりと、一口にベールと言っても多様である。
布の縫い留め方によって後姿も様々。
以前はシスターの服は、皆同じに見えていたが、
実は、個性豊かなのだ。
Sr.ぱうろ
春の気配
- 2008/02/20(水) 13:47:40
氷点
- 2008/02/19(火) 08:49:28
今さらだけど、
三浦綾子の名作「氷点」を読んだ。
はじめてこの小説を紹介されたのは、
はるか昔の高校時代。
「聖書」の授業中に、
「原罪について扱った小説です。」と聞いた。
その時は、なんだか重そうだし長編だし・・・と避けてしまったのだが、
このたび大学の講義でもこの小説が取り上げられ、
友人の「読んでみようよ」に乗せられた。
・・・面白い・・・。
主な登場人物は誰もクリスチャンじゃないけれども、
聖書の言葉や宣教師、教会といったものが、たまに登場して、
強烈なインパクトを残す。
筋立てもびっくりするほどドラマチックで、
次はどうなるんだろうっ!?と思ってしまう。
何不自由ない医者の娘が、実は貰いっ子で、
なんだか分らないけどお母さんに冷たくされて、
実は自分はその家の本当の娘を殺した犯人の娘だった・・・。
ここに至るまでのエピソードや登場人物の心情が、
リアルで目が離せない。
読む者も、自分の弱さを問われる。
物語の最後にはさらなる大ドンデン。
サスペンスタッチで、長編なのに一気に読んでしまった。
いずれ「続氷点」も読んでみよう。
Sr.ぱうろ
- 読書
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マイ・カップヌードル
- 2008/02/15(金) 10:01:01
他の修道会のシスター2名、それに熟年女性の学友たちと、
池田にあるインスタントラーメン発明記念館に行った。
ここでは、チキンラーメンの発明やインスタントラーメンの歴史などがかなり面白く学べる。
好みのスープと具を入れたマイオリジナルカップヌードルなども作ることが出来る。
ラッピング込みで300円。
カップの裏にマジックで好きな絵や字も書けて、なかなか楽しい。
↓
しかも入館料はタダ!
そして、ここに来た人は、皆、安藤百福(ももふく・・・何ともハッピーなお名前。チキンラーメンを発明した方。)氏のファンになることだろう。
インスタントラーメンって、日本が世界に誇る発明品だと思う。
入会前、某ヨーロッパ系の航空会社を利用した時にも、
間食に日本のカップ麺が出て感動したものだ。
実は入会前の不安(?)のひとつに、
「修道院に入ったら、もうラーメンなんて食べられないかも」
という、おバカなものもあったのだが、
修道院でもラーメンは活躍していた!
休日の昼食など、
皆が揃わないような時には、
一人一人がラーメンを作って食べたりする。
確かに毎回ラーメンでは問題だが、
たまに食べるラーメンはとってもおいしい。
Sr.ぱうろ
- 食
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バレンタイン
- 2008/02/15(金) 09:24:43
バレンタインデー。
修道院は女の園だからあまり盛り上がらない。
シスターが贈るとしたら、やっぱり義理チョコ。
以下はある日の食卓での会話。
「○○で働いているシスター達は、神父様に義理チョコをあげるんだって。」
「ふうん、マメだねえ。でも、所詮は義理だよね。」
「そうそう、わたしたちの本命はイエス様だもの!」
本命はイエス様だなんて♪
さすがシスター!?
Sr.ぱうろ
風邪対策
- 2008/02/13(水) 09:23:57
数週間前、修道院で風邪が大流行した。
ひとつ屋根の下に大勢が住んでいるから、
一人が感染すれば、あっという間に広まるらしい。
ミサのときに
「Sr.○○が居ない。○○も居ない・・・」と席を見回しては、
「うつりませんように o(>x<)o 」と念じたものである。
そんなわけで風邪予防、及びかかった後の対策に、
色々な食べ物を試してみた。
①みかんの黒焼き
みかんをあぶり、皮を真黒にして食べる。
アツアツの果肉が結構いける。皮をむくとき熱いので要注意。
②大根飴
大根を短冊に切って蜂蜜をかけ、しばらくおく。
大根から出てきた汁が喉の痛みに効く。
③ネギがたっぷり入った味噌汁
風邪と胃腸に良いらしい大根を中心にした味噌汁に、
ネギをいつもの1.5倍くらい入れる。
効果のほどは謎だが、夕食に出したら評判が良かった。
④しょうが紅茶
紅茶にしょうがの絞り汁を入れたもの。
体が温まる。
・・・とはいえ、ウイルスはなかなかの大敵。
そういう自分も現在風邪気味なので、
悪化させないように努力している。
努力の結果(?)こんな素敵なサイトを発見した。
あらゆる風邪対策が紹介されている感動的な作品なので、
風邪と戦っている方は是非ご一読を。
私が試している方法も、ほとんど掲載されている。
↓
風邪の谷の直弼
http://www.webvider.com/naosuke/index.html
とはいえ、一番大切なのは充分な睡眠と規則正しい生活、
バランスのとれた食事だろうけれど・・・。
Sr.ぱうろ
- 食
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雪やこんこ
- 2008/02/09(土) 13:26:24
今日から三連休。
と言っても修道院は研修会、黙想会、百合学院の入学試験などなど、
院内でも事業場でもイベントがあって忙しい。
幸い私はもう春休みに突入したけれど、
外出中の姉妹の代わりに教会の香部屋
(こうべや・・・ミサ準備のための部屋)を頼まれた。
うーん、緊張する。
しかも日曜日のミサは二回あって、明日は洗礼志願式や灰の水曜日の式もある。
ますます緊張する。
などと思っていたら、窓の外はこの大雪!
写真ではよくわからないけれど、雪はひたすら降り続けている。
庭の向こうに聖トマス大学のサピエンチアタワーが見えるのだが、
これも雪に煙ってよく見えない。
↓
とにかく教会に行くときには足もとに気をつけよう。
関係ないけど修練者の時間割には、大抵香部屋の奉仕が入っている。
香部屋には、ろうそくや祭具、祭服など色々なものがあって、ちょっと楽しい。
ミサに係わる仕事だから緊張もするけれど、
いかにもシスターらしい(?)奉仕のひとつではなかろうか。
手ぶらでは帰らない
- 2008/02/07(木) 15:43:53
私のモットーは「手ぶらでは帰らない」
これは、物を貰うとか稼ぐとかということではない。
どこへ行っても
「必ず何かを学ぶor情報をgetするor習得する」ようにしているということだ。
こちらは、教職免許の取得のために特別養護老人ホームで、
介護体験をしたときの自分土産。
↓
一人のおばあさんが広告紙でこんな箱を作っていたので、
作り方を教えて貰った。
紙の大きさにもよるけど、こたつで和んでいる時などに、
みかんの皮やお菓子の包み紙を入れておくのにちょうど良い。
いっぱいになったら箱ごと捨てられるスグレモノ。
Wさん(おばあさんの名前)ありがとう。
元気で長生きしてくださいね。
ちなみに修道院では広告紙は結構活躍している。
黙想の家のゴミ箱には広告紙で作った袋が入っているし、
修練院では広告紙を細かく切って箱を編んだりした。
広告の紙にもかなり上質なものがあるので、
活用しない手は無いと思う。
Sr.ぱうろ
四旬節
- 2008/02/07(木) 09:48:47
昨日から四旬節がはじまった。
これから復活祭まで節制の日々が続く。
日曜・祭日以外の朝食時は沈黙。
夕食の後も沈黙(※)、食事のときお茶の葉は使わない。
(白湯を飲む)
なかなか良い緊張感が漂う。
で、(※)のところ、夕食後の沈黙時間は、各自が十字架の道行きをすることになっている。
聖堂に十字架の道行がある場合は良いけれど我が家には無いので、
私は携帯用の道行を愛用している。
名刺くらいの小さなスペースに、
14留分の絵が浮き彫りになっているものだ。
手を洗うピラトまで描かれていて、なかなか芸が細かい。
祈りの本も色々あるけれど、私のお気に入りは、
カルメル会の奥村神父さまが書かれた「主とともに」。
どの留も心臓にずーんと来て、深い。
他に私は読んでいないけれど、教皇様の道行もすごいらしい。
四旬節は愛の痛みを感じながら、いつもより真剣に祈ろうと思う。
Sr.ぱうろ
- 祈
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シスターアンジェラ!?
- 2008/02/04(月) 09:30:42
1ポンドの福音のおかげで、
ただでさえ目立つシスターが、ますます目立つようになったらしい。
ある姉妹は道を歩いていたら、知らない人に
「シスターアンジェラ~」と言われたそうだ。
その時は笑っていたけど、
私も中高生らしい女の子たちの目にとまり、
「シスターや(関西弁)」
「シスターアンジェラや~」と言われてしまった。
テレビ恐るべし。
ちなみにアンジェラという修道名のシスターは我が家にも居る。
こちらは、テレビのアンジェラとは対照的。
陽気で楽しいおばあちゃんだ。
私は今のところ毎回欠かさずこのドラマを鑑賞している。
前回の話では、
アンジェラが耕作(主人公の名前)に惹かれ始めたようだったので、
(このドラマの心理描写は結構うまいと思う)
ちょっと、ドキドキ(というよりビクビク)しているところだ。
幸い、私はあんなかわいい男の子にモーションをかけられる年代は過ぎたけど、
身近なシスターが結婚退会してしまったら、すごく寂しいだろうなあ。
Sr.ぱうろ
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