- | HOME |
食わず嫌い克服
- 2008/01/30(水) 09:27:33
何度も言うようだけど、
私は聖トマス大学の人間学部で勉強している。
人間学部には総合人間学コースとキリスト教学コースがあり、私は後者。
だけど、人間学部であるからには、
キリスト教以外のことも勉強しないと卒業できない。
というわけで、自分からは勉強しそうもない
「生と死の問題」「法律」「環境問題」などなどについて学び、
レポートを書くハメになった。
自分からは勉強しそうもないけれど、
語り手が良ければなかなか面白い。
環境問題なんてすごく身近なことでもあるし、
法律も実は生活と直結している。
やっぱり食わず嫌いはもったいない。
ちなみに修道院は比較的エコロジーな空間だ。
室内照明、テレビ、冷暖房なんて、
一人で使っても数人で使っても、同じだけのエネルギーがかかる。
というわけで、単純に考えれば、
利用人数が多いほど、ひとりあたりのエネルギー消費量は抑えられる筈。
(テレビに関しては、みんなの見たい番組が同じとは限らないので、
忍耐と協力のエネルギーが必要なこともある。)
問題は、修道院には時々エレベーターがあることだ。
もちろん、高齢者が多い建物には必要不可欠なアイテムである。
だけど、五体満足で健康状態良好な若輩者の私が安易に使うのは、
環境にも健康にも良くないと思う。
大学のレポートでエコロジーについて考えさせられた私は、
エレベーターの誘惑と戦うことにした。
これでちょっとは痩せると良いが・・・。
Sr.ぱうろ
感謝 m(_ _)m
- 2008/01/25(金) 10:34:46
今日、1月25日は聖パウロの回心の祝日。
私、Sr.ぱうろのお祝い日である。
私の個人的なこだわりのため、
6月29日の「聖ペトロと聖パウロの祭日」ではなくて、
今日を修道名の祝日にして頂いている。
修道名の祝日を迎えると、
まず朝の祈りの共同祈願で祈られ、
ミサのときに何人かの姉妹に「おめでとう」を言われ、
朝食の前にささやかなプレゼントを頂き、
いつもより少しリッチな朝食を頂ける。
実は、数日前に憧れの大先輩からも霊的花束(お祝いのカード)が届いて、
天にも昇る気持ちになった。
恥ずかしいやら、ありがたい。
しかし、何と言ってもお祝い日の一番スゴイことは、
修道会の全会員(110名くらい)が祈ってくれていることだ。
こんな大きなプレゼントはちょっと無いと思う。
入会から今日まで、つつがなく暮らしてこられたのは、
すべてシスターたちの祈りのおかげ(としか思えない)。
皆が祈ってくれているので、
これからも安心して回心(神に心を向ける)の日々を生きたいと思う。
皆様、ありがとうございまーす!
\(^◇^)/
Sr.ぱうろ
- 祈
- | comment(11)
昨日の作品
- 2008/01/24(木) 17:15:18
ひび割れ模様つきのゆで卵
↓
この頃ゆで卵の加工がマイブームになっている。
ゆで卵も、ひとひねりすれば立派なおかずになるし、弁当にも楽しい。
昨日はカレーを作りながら、こんなのを作ってみた。
ゆで卵の殻にひび割れを作り、
濃く煮出した紅茶と醤油の中に入れ、
とろ火で煮込むこと一時間。
だから何?ってなものだけど、見た目の面白さがマル。
Sr.ぱうろ
- 食
- | comment(0)
修道服雑感
- 2008/01/21(月) 09:34:50
先日、修道服のお下がりを貰った。
チビでやや丸い体型の私には、少々長めで(ウエストは)ぴったりめだが、
なかなかグーな頂き物である。
私服で暮らしていた頃は好みの問題があって、
お下がりといってもそうそう気安く貰うわけにはいかなかった。
親子や姉妹で貸し借りすることも、我が家ではほとんど無かった。
でも修道院では皆が同じデザインを着るから、
体が入りさえすればお下がりOKである。
かくて私の衣服の半分はお下がり。
とてもエコな生活だと思う。
さらにエコで居続けるために、体型維持にも努めたいものだ。
この前、食卓で面白い話題があった。
修道服が変わりつつあった時期に、
修道服のファッションショー(解説つき)が行われたという。
それは是非見てみたい!
ベールの形や生地ひとつ取っても修道会によって違う。
じっくりと見比べると面白そうだ。
ちなみに「尼僧物語」や「1ポンドの福音」に出てくるような服は、
今はほとんど見ない。
見た目はかっこいいけど、なにしろ動きにくそうだ。
昔は我が家もあんなデザインの服で、冬はその上にマントを着ていたらしい。
ますますかっこいい。
かなり着てみたい!
でも、マントが電車のドアに挟まれてしまい、終点まで降りられなかった・・・
なんていうマンガのようなピンチの思い出を聞くと、私には危険だと思う。
やはり、現在の修道服が妥当なのかもしれない。
Sr.ぱうろ
お昼の楽しみ
- 2008/01/16(水) 17:20:48
我ながら感心することのひとつに弁当作りがある。
この頃、弁当の中身を考えるのが楽しみになって来ていて、
昨日は、弁当の作り方の本を借りて来たほどだ。
(大学の図書館は料理の本も豊富でとても素敵)
実は、以前の私は弁当を作るどころか、弁当そのものが嫌いだった。
作って貰っていた身で我がままな言い草だが、
私の母の弁当はおいしくなかったから。
弁当=残り物だったし、色合いも淋しかった。
それが、どこをどうやってはまってしまったのか、自分でも不思議だけど、
この頃は夕食当番をしながら、翌日の弁当までいそいそと製作しているのである。
ホント人間って変わるものだ。
本日の作品↓
きゅうりの中華和え(酢じょうゆ、ごま油、ごま、砂糖で和えた)
かぼちゃのカレー炒め
ミニトマト
ツナ入りゆで卵
私の他にも三人の姉妹が弁当持ちで出かけるので、作る弁当は四人分。
食べるのが自分だけじゃないことも、気合が入る原因かもしれない。
明日の昼休みも楽しみである。
S.ぱうろ
- 食
- | comment(4)
レポートと誘惑の日々
- 2008/01/16(水) 09:43:36
今月で後期の授業は終了。
というわけで、ただいま各種レポートと試験準備に追われている。
が、しかし・・・。
結構真面目な私にも数々の誘惑が襲ってくる。
その中で最大のものが
レポートとも試験とも関係無い読書の誘惑。
図書館で本を探していると、つい関係の無い本にも目が行く。
まだ読んでいない頂き物の本もたくさんある。
そんな中で、この本の誘惑にはついに負けてしまった。
平岩弓枝の「西遊記」
(上記の文字をクリックすると毎日新聞社の書評が読めます。)
この小説は、昨年まで毎日新聞に連載されていたもので、
私は毎朝、新聞を読むのを楽しみにしていた。
一番の魅力は、個性的で素敵な登場人物たち。
数々の困難を通して絆を深めてゆく三蔵一行の様子が、とても感動的だ。
さし絵も美しくて、健気なやんちゃ坊主といった風情の孫悟空が可愛らしい。
残念ながら、連載の途中で私は異動した。
異動先の共同体がとっていたのは他の新聞だったため、
私は天竺まで行かれなかった。
本が出たら読みたいなあ・・・と思っていた矢先、
ある姉妹が貸してくれた。(万歳!)
そんなわけで、レポートをさぼる口実に、
私は夜な夜な天竺への旅をしている。
Sr.ぱうろ
- 読書
- | comment(0)
1ポンドの福音
- 2008/01/13(日) 10:07:41
昨夜、新しく始まったドラマ「1ポンドの福音」を見た。
はるか昔、まだ会社員だった頃に原作をチラ見したことがある。
「若くて可愛いシスターが、情けないボクサーにモーションをかけられる話」らしかった。
シスターが出てくるドラマは、興味深いので試しに見てみた。
(9年前、観月ありさ主演の「天使のお仕事」というドラマもあった。
登場するシスターが若いというだけの理由で、私の父が見ていた。)
1ポンドの福音・・・結構イイ。
一緒に見ていた姉妹(シスター)も
「なかなか面白いじゃない」と。
多分、原作が良いのだと思うけれど、登場人物が良く出来ている。
黒木メイサ演じるシスターアンジェラは、
真面目で優しくてしとやかそうだけど、いざとなると妙に強気で行動的になる。
実際、どこかの修道院に居そうな感じだ。
堅物のお姉さんシスターと、寛大で機知に富んだ院長に至っては、
どこの修道会にも居そうである。
昨夜は「付き合って下さい」と言われたシスターアンジェラが拒絶するところで終わった。
私としては是非、断り続けて欲しい。
彼の申し出を受けることは、シスターをやめることだからだ。
なにせ、どこの修道会も後継者不足である。
たとえドラマといえども、若くて元気なシスターには、シスターであり続けて欲しいと思う。
Sr.ぱうろ
捨てられない・・・
- 2008/01/11(金) 09:32:22
クリスマスに聖堂に飾った小さなポインセチアが弱ってきた。
そこで処分するために、植木鉢から取り出した。
形状からすると、おそらく切り花状だったのだろう。
小さな一枝をオアシスに差して植木鉢に入れ、
まわりに土を入れて鉢植え風にしてある。
ところが大変!
抜いてみたら根っこがあるのだ。
こんな小さな植木鉢(私の掌に余裕で乗っかる)の中でも、
彼(女?)は一生懸命に生きようとしている。
捨てられない・・・。
正直、ポインセチアという植物に興味は無い。
でも、目の前で必死に生きようとしている姿を見たら、
とても捨てる気にはなれない。
庭先に適当に植えようかとも思ったが、
その後の身の振り方(?)が心配になり、
結局、ベランダのプランターに仲間入りすることになった。
子供は親を選べない。だから親も子を選んではいけないと思う。
などと、倫理神学のレポートに書いたばかりなので、自ら実践することにした。
他の子(植物)たちと同様に愛情を注ぐことが出来るのか、
自分が試されることになりそうだ。
Sr.ぱうろ
シスターのお仕事?
- 2008/01/09(水) 09:33:56
大学で、希望の就職先について訊かれたある学生が
「宗教関係に行きたいんですけど・・・」と答えた。
当然、こういった疑問が生じる。
「宗教関係って、例えばどんな仕事?牧師とか、シスターとか?」
「・・・シスターは仕事じゃないですよ・・・。」と私。
「シスターって仕事じゃなかったの?」
「シスターになるっていうのは、お嫁に行くみたいなもので、ひとつの生き方というのか・・・。」
(生き方という表現は、「知って役立つキリスト教大研究」でインタビューに応えられていた某シスターの言葉を盗用。)
「えええええっ!?じゃあ、どうやって食べているのっ???」
「学校の先生とか事務員とか、看護師とか色々なことをして働いているよ。」
「いらっしゃいませ♪とかは無いのっ?」
「うん、お店をやっている修道会もある。」
「そうじゃなくて、『イラッシャイマセ』が終わったら、
『私シスターなのぉ』ってベールを被って、帰るみたいなのはっ?」
・・・思わず爆苦笑 ヽ(^o^)丿
(今のところ、それは無いだろう・・・。)
でも・・・。
「いつか、そんな日が来るかもしれないね。」
\(^▽^)/
現実的かどうかはともかく、それ、かなり面白いと思う。
大学では、こんな思いがけない会話ができる。
Sr.ぱうろ
修道院の正月
- 2008/01/03(木) 16:56:47
当たり前だけど修道院にも大みそかと正月はある。
それも結構、普通の日本の大みそかと正月が。
紅白歌合戦あり、おせち料理あり、寝正月あり!?
でも初詣と角松、鏡餅はさすがに無い。
強いて言えば、元旦のミサは初詣と言えなくもないけど・・・。
この三日間、何をしていたかと聞かれれば
「食べて、寝て、ちょっと遊んだ」と答える。
せっかくの正月だから、院内に残っている姉妹達とトランプをして盛り上がり、
いつもよりのんびりと食事をして、どうでもよい話題に大笑い。
年賀状のチェックをして、返事を書いたりもした。
それから高齢の姉妹を訪問した。
面白そうなテレビがあったら、ぼやーっと観賞。
(普段は無いのだが、こういう時に限り談話室におやつが並んでいる。)
かなり実家で過ごす正月に近い。
実家との決定的な違いは神社に行かないことだ。
私の実家では、新年の時報を聞いた後、歩いて1,2分の神社に参拝し、
甘酒をふるまわれるのがしきたりだった。
今年もきっとそうしているだろう。
もうひとつ、今年に限り違うのは、私が大学生なことで、
もうすぐ後期が終りで、レポートをいくつか書かねばならないことだ。
本当はぼんやりテレビを見ている場合ではない。
寝ている場合でもない。
(おばあちゃんとおしゃべりは、お互いに癒されるから自分的にはOK)
今も、実はレポートを書いている途中のサボりだったりする。
がんばれ、私、冬休みはあと3日!
sr.ぱうろ
- | HOME |