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  • 2023/06/18(日) 21:37:39

我が家の周りは自然が豊かなので、
この季節には、素敵な楽しみがある。
近くの川で蛍が見られるのだ。
昨年は行きそびれたが、
今年は川近くに住む人からの情報で、
蛍を見に行くことが出来た。
(蛍が見られる時期は限られている)
夜の8:00頃だったか、とにかく暗くなってから出かけた。

川の周りには既にたくさんの人。
蛍の光は淡くて点滅するので、
私の技術では写真や動画に収めることも出来ず、
一生懸命に目に焼きつけた。

こんな時は、不思議と知らない同士でも会話が出来る。
「蛍、居ますか?」
「ほら、ここに。あっちにも・・・!」
などといった他愛のない一言二言だけど、
平和だなあと思う。

こんな時間をいただけたことを本当にありがたく思った。
蛍が生息できる環境も、
その様子を楽しみに人々が集えることも・・・。

イースターエッグ

  • 2023/04/09(日) 11:48:54

ガラシア会では毎年、ご復活には職員にイースターエッグが配られる。
パストラルケア室のシスターとボランティアさんたちの力によって
大量のイースターエッグがタイムカードの脇に置かれる。
業務を終えた職員が持ち帰ったり、
未だ残業中の職員が夜食にしたり・・・。
ただのゆで卵なのに、とても幸せな気持ちにしてくれる。

イースターエッグ

イースターエッグには思い出がある。
小学生の頃、私は近所の幼稚園でシスターたちがやっている日曜学校に通っていた。
そのとき、はじめて貰ったイースターエッグが忘れられない。
それは黄色く染めた卵に紙でくちばしをつけてヒヨコの姿にしたもので、
緑色の画用紙で作った小さな籠に入っていた。
とても可愛らしかったので、食べるのがもったいなかった。
籠はしばらく取ってあったと思う。

たったひとつのゆで卵だけれど、
とても幸せな気持ちにしてもらった。
子どもだったから作り方までは考えつかなかったけれど、
もし今貰ったら、よく見て再現したに違いない。
その点だけは少し残念。

今日の天気は

  • 2023/04/02(日) 19:55:57

桜吹雪・・・。
この一週間、毎日満開の桜を眺めて過ごした。
仕事帰りには街頭に照らされた夜桜を眺め・・・

夜桜

入院中の姉妹のところでは、
スタッフの心遣いによるコップの中の桜に感動し・・・

病室の桜

そして今日は一日中、花吹雪。
窓の外を見るたび、外に出るたびに散りゆく桜に目が留まる。
花吹雪

毎年桜が咲くのは楽しみだけれど、
今年は特に堪能した気がする。
今日の天気は花吹雪。
温かくてうららかで素晴らしい天気。

一日中、共同体の事務に追われていながらも
幸せな気持ちにさせてもらった。

そして今日から聖週間。
四旬節も大詰めだから、特にイエスのご受難を心に留める時期である。
一方、職場は新年度を迎え、限りなく忙しく慌ただしい。
祈りにも奉仕にも一途に取り組めるように、
今日の命を精一杯に咲く桜の花から力を貰った。

おひなさま

  • 2023/02/16(木) 21:54:23

ことしも個室の前の廊下にお雛様を飾った。
もう随分前のこと、亡くなった祖母に
「毎年飾ってあげないとお雛様は泣くっていうから・・・」
と言われたことが忘れられない。
その祖母のお雛様は片方だけだったような気がする。
戦後の混乱期に大部分が盗難にあったのだと。
わずかに残った人形は傷みも激しかったように記憶している。
それでも「出してあげないとかわいそう」だという祖母の優しさだった。

だから私も毎年このささやかなひな人形を飾る。
亡くなったシスターが作った紙粘土の人形。
病院でボランティアをしてくださっていた方から頂いた折り紙の人形。
額縁の中にはあの優しかった祖母が生前買ってくれた葉書。
徳川美術館の「ひな人形展」で入手したものだから、
写っているのは徳川家にゆかりの由緒ある人形なのだろう。
祖母はどんな思いであのひな人形たちをながめていたのだろうか。

おひなさま

故郷の味に思う

  • 2023/01/29(日) 21:43:27

修道院に集うシスターたちの故郷は様々。
大阪が本部とはいえ、関西出身のシスターが多いわけでも無い。
私自身は関東人。
そして誰かの帰省土産や家族や親戚からの差し入れなどで、
各地の名産品が届き、初めて口にする食べ物も多々あった。
長崎出身のシスターが居れば、
長崎の信者家庭でお祝いの時に作るという膨れ饅頭や、
かんころ餅(サツマイモを混ぜ込んだ餅)をいただくことがある。
東北出身のシスターの地元からサクランボが届いたこともあった。
このたびはベトナム人のシスターが地元のお正月に合わせて帰省したので、
珍しいドライフルーツや、ベトナムのお菓子、食材などをたくさん持ち帰ってくれた。
各地の名産を口にできる幸せ。
この幸せを味わえる平和と、自分自身の健康には感謝しかない。
災害や戦争で通常の食事さえままならない方がいらっしゃり、
病気や高齢で食べ物に制限のある方がいらっしゃるのだから。