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ヨゼフ様に呼ばれた!?

  • 2021/06/19(土) 13:30:30

食卓で聞いた老シスターの召命の物語が、大変面白かった。
仮にシスターOとしておく。

シスターOはまだ20代の頃、職場の友人に
「良い所に連れて行ってあげる」と教会に連れていかれたのだそう。
キリスト教とは縁の無かったシスターOにとって、
初めて訪れる教会はとても美しく、
壁に飾られたマリア像を見て
「なんてきれいな人だろう」と感動したとか。

教会に連れて行ってくれた友人は次に、
「今度はマリア様みたいな人の所に連れて行ってあげる」と。
着いた所は修道院で、そこのシスターYとも親しくなり
それからしばらくは熱心に教会や修道院を訪問するように・・・。

・・・が、
やがて情熱が冷めて教会にも修道院にも行かなくなったある時、
別の友人から
「しばらく顔を見せないからシスターYが心配していますよ。」と言われて、
久しぶりに修道院を訪問してみたところ、
皆が口々に
「来た、来た」と言う。
何が来たのかと思っていると、
その時は聖ヨゼフの祭日前で、ノベナを捧げており、
「次に訪問する人は私たちの会の志願者になる」と決めて
聖ヨゼフに取り次ぎを祈っていたそうで、
そこにやって来たのがシスターOだったのだと。

その時のシスターOはまだ未信者で、聖人たちのことも知らなかったけれど、
ヨゼフ様というのは、お祈りを聞いてくれて、
皆に大切に思われている立派な方なのだと思い、
洗礼の時には「マリア・ヨゼフ」という名前を頂いたのだとか。

こうして先輩シスターズの熱い祈りと聖ヨゼフの取り次ぎによって
修道女となったシスターOは、今や90代。
いつも明るく前向きで、優しいシスターは、
困難のうちにある方々のため、また後輩たちのために祈る人となっている。

ちなみにシスターOを教会に連れて行ってくれた友人は未信者だったそうで、
その後何十年も経ってから受洗したというから、神様の計画は不思議だと思う。

修道会の紹介動画が出来ました。

  • 2020/11/01(日) 22:32:50

本部修道院や誓願式、使徒職の様子などを紹介する動画を作りました。




私にとっての修道召命/Sr.ラファエラ

  • 2020/08/29(土) 14:28:13

「私を何かに例えるなら“小さな石ころ”」私は自分のことをそう思っている。
それは、ある神父様から聞いた講話がきっかけ。
主イエスが40日間の荒れ野での生活で空腹を覚えられた時、
誘惑する者が近づいてきて
「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ」と言った。
この石は期待に胸を膨らませた。
(今こそ石である私がイエスの空腹を満たせるパンになれる!)と。
しかし、イエスはお答えになった。
「人はパンだけで生きるものではない」
お馴染みの聖書の一説だが、
石の気持ちに焦点があてられた解説に新鮮な驚きを覚えた。
そして、その神父様はこのように話しを締めくくられた。
「こうして石は石のままであることで主に栄光を期しました」と。

初誓願の日からあっという間に21年が経って、
小さな石ころの私は
(主の空腹を満たせるパンにはなれないけれど、
何かしら主のために役に立てるものになりたい・・・)
と思い煩っていたことに気がついた。
(何かのしるしにどこかに置いてもらうとか?
地面に字を書く道具とか?ペーパーホルダーとか?)
そんなことを考える私に主は優しく語りかけてくださる。
「この小さな石ころのいいところはね、
わたしの手の中にすっぽり納まるってとこなんだよ。
いつもどこでもわたしと共にいるんだ」と。
ついつい何かの役に立つことばかりを考えてしまう私だけれど、
主の手の中で守られて温められて、
その主のぬくもりを伝える者になる。
そのような者として私は神に造られ、
そのような者の幸せを生きるようにと神に奉献生活へ招き入れられた。

光

全てのものの造り主である神は賛美されますように!