思い出のまんが

  • 2008/07/03(木) 10:14:26

小学生の頃に読んだ漫画で忘れられない話がある。
もう作者も作品名も忘れたけれど、舞台は昔の日本。
ある村に仏師の老人と弟子が住んでいる。
弟子といってもまだほんの子供で、遊び盛りの腕白坊主。
仏師の修行よりも近所の女の子と遊んでいる方が楽しい年頃だ。

ところが、ある時この女の子が重い病にかかってしまう。
大切な友達が生きるか死ぬかという事態を前に、少年は一念発起。
滝に打たれて身を清め、見よう見まねで薬師如来像を彫る。
しかし修行より遊びに夢中だった少年のこと
出来上がった如来様は・・・
それはそれは不恰好なお姿
女の子の父は
「こんなの置かれたら余計悪化しそうだな」と苦笑いするのだが、
病床の女の子は少年の傷だらけの両手を見て
「私のためにあんなにがんばってくれたんだ。」と自分も必死で病と戦う。
少年も自分の作った仏像に向かい
「薬師様たのんます」と必死に手を合わせた。
すると突然木彫りの薬師如来像が、
ぱりん!
真っ二つに割れてしまう。

・・・そして、女の子の病気は癒される。
「オラの薬師様が身代わりになってくれたんだ」と顔を輝かせた少年は、
大人になってから決して上手ではないが、人の心を打つ仏師になった・・・。

これは架空の話なのか、それとも実在の誰かの物語なのか。
もし実在の人物なら是非作品を見てみたいと思う。
私としては江戸時代に12万体もの仏像を彫ったという
「円空さん」あたりがモデルではないかと読んでいるのだが・・・。
それにしてもあれはいい話だった。


Sr.ぱうろ

祈り、働き・・・

  • 2008/06/27(金) 09:52:17

私がずっと前から読んでいて、ちっとも読み終わらない本。
トマス・マートン著『ヨナのしるし』
最初は大学の図書館で借りていたのだけれど、
読み応えがあり過ぎて、ちっとも読み終わらないので購入した。
(でも、心に響くことが多く書かれているので、いつかは読み終わるつもり。)
これはトラピストの会員であるトマス・マートンの日記で、
トラピスト修道会の日常が克明に記されている。
トラピストのモットーといえば「祈り、働け」
そして私が修練に入る前に、我が家の大先輩から贈られた言葉は

「祈り、働き、かつ笑え!

このブログのあたまにも記載したこの言葉は、
語呂もいいし、覚えやすいし、私の中で大ヒットしている。
この言葉を贈って下さったシスターSは、確かによく笑う。
ある高齢のシスターが、シスターSのお祝い日にこんな祈りをした。
「Sさんは、よくしゃべる。Sさんはよく笑う。Sさんは忙しい。Sさんはよく祈る。」
まさに「祈り、働き、かつ笑」うを実践した生き方。

・・・かっこいい!

そして、歳をとってロザリオの祈りは、うまく唱えられなくなったけど、
姉妹のために温かい祈りを捧げられるおばあちゃんシスターもかっこいい!

Sr.ぱうろ

大地の恵み、労働の実り・・・。

  • 2008/06/21(土) 11:14:52

朝、ごみを出すついでに畑をのぞいたら、
畑の上手なシスターがきゅうりを下さった。
きゅうり

とにかく立派、伸び伸びと成長した彼らは、
売ってるきゅうりの2〜3倍はあろうかと思う。
まさに彼らは
「大地の恵み、労働の実り、私達の命の糧となるものです」
(ミサの式文より)

あまりに大量に頂いたので一部をピクルスにした。
一部と言ってもこれまた大量。
写真には比較的かっこいいビンしか写さなかったけれど、
大小11個のビンがいっぱいになってしまった。
ピクルス

途中で付け汁が足りなくなって追加したりしたので、
製作にはたっぷり1時間30分かかった。
こんなのどかなことが出来るのも、私が学生で時間があるから。
家事に時間をかけられるこの日々が本当に愛おしい。

Sr.ぱうろ

おやつ時の会話

  • 2008/06/20(金) 17:49:39

今日も食卓の花(今日は黄色、ピンク、白の金魚草)を見ながら長老さまが言う。
「この花、きれいねぇ。
同じ形だけど色はそれぞれ違うのねぇ。はじめて見たわぁ。」
・・・はじめてではない筈だけど、それは毎度のことなので聞き流すとしましょう。

「みんな神さまの傑作ねぇ。
どの花も神さまには愛おしいのでしょうねえ。」


・・・さすが大先輩は日常会話もホーリー。
私が答える。
「そうですね。でも私はこの色は好きだけど、あの色は嫌いなんて思ったりして・・・悪い子です。」
「ホントね。人間は自分の都合でものをはかってしまうのね。」と長老様。

花だけではない。
私たちは他人や自分のことまでも目先の都合で好き嫌いを言ってしまう。
好き嫌いのみならず優劣までつけることがある。
だけどそれはとても傲慢かつ愚かなことだ。
誰もが皆、神さまの傑作で、誰もが皆、神さまには愛おしいのだもの。

Sr.ぱうろ

みんなでやれば

  • 2008/06/19(木) 14:06:32

昨日は一緒に住んでいる姉妹のお祝い(修道名の祝日)をした。
先輩シスターがメインの散らし寿司を作り、
私がすまし汁とかぼちゃの煮物、アイスクリームを作り、
志願者の一人が散らし寿司を飾る薄焼き卵とデザートの盛り付け。
別の志願者がケーキの買出し。
こういう時、いつも思うけど修道院のマンパワーはすごい。
一人では到底無理な準備が短時間で完成する。
しかも皆でする料理は楽しい。
「ワタシの薄焼き卵の方がキレイでぇす」なんて会話をして、
「果物が半端になったから味見しちゃおう」なんて秘密の楽しみを共有する。
一人でのろのろとやる料理も好きだけど、
2,3人でわいわいやる料理もいい。
しかも、他人の手並みを見て新しいワザを習得することもある。
昔はこんな風に台所に何人もの女手が集まっていたのだろう。
嫁、姑の戦いもあったかもしれないけど、
一人では身につかない技術も覚えられて、
役立つ情報も交換できたに違いない。
修道院の台所は楽しい場所だ。

今回の失敗・・・食べる前に写真を撮るのを忘れた。

Sr.ぱうろ